書庫
□償い
1ページ/1ページ
償い
こうなると面倒くさいんだよねー…
我輩の部屋の隅っこで体操座りしている青い恋人を、視界に入れる度に自然にため息がこぼれてしまう。
「ドロロー、忘れててごめんってばー。もう機嫌直してよ」
…応答ナシ。
一旦トラウマスイッチ入るといっつもこれだよ。
でもだからって、放置するわけいかないんだよねー。さらに長引くし、根に持つしっ。
「ちょっとドロー…!?」
ドロロの顔を覗き込もうとしたその次の瞬間、状況が一変。
背中には鈍い痛みが走り、目の前には何故か笑みを浮かべる青い顔。
「ケロロ君」
「は、ハイ…」
さっきまでトラウマモードだったとは思えないくらい、ニコニコしている。
なのに、全身から汗が噴き出すのはナゼ…?
「僕、傷ついた」
「だからゴメンってさっきから…」
「慰めて?」
「…へ?ちょっ、ちょっと待っ…ゲーローッ!!」
…この後、ケロロ軍曹がどうなったかは言うまでもない。
。