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□目は口ほどに物を言う
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目は口ほどに物を言う



自分の時間は大事だと思うし、なるべく邪魔はしたくないんだけど…

今、ケロロ君はガンプラとにらめっこ中。

僕が来ていることは知っているのに、全くその手を休めることはなく、こちらを一瞥すらしない。

「ケロロく「今話しかけないでっ!」

うぅ…こんな扱い、ちょっとヒドすぎる。

涙が零れそうになったけど、ここはグッとこらえ、緑色の背中をみつめる。

…少々抵抗はあるが、仕方ない。

僕はそっとケロロ君の後ろに忍び寄り、ガバッと抱きついた。

「ゲロッ!?なにすんのさっ!」

キッと横目で僕を睨みつけるケロロ君。

「まぁまぁ、気にせず続けるでござるよ」

それを笑顔で往なし、お腹に回した手を素早く動かす。

「ちょっ、やっ!どこ触って…んん!」

「手が止まっているでござるよ?ほら、拙者に構わず」

「むむ、ムリだって…あはっあははは!!」

顔を真っ赤にし涙を流しながら、身を捩ってなんとか逃げようと暴れる。

こんな状態でも、大事なガンプラのパーツはしっかり掴んで放さないのは、流石と云うべきなのか。

「〜〜ごめんなさい!ほったらかしてごめんなさいってば〜っ!!」

…そんな僕の努力があってか、それ以来ケロロ君は僕と二人でいる時はガンプラを作らなくなった。

「だって…次はこちょこちょですまないって、目が…」


めでたし、めでたしっでござる。




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