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「うっ、あ、んん…っ?」


目が覚めれば知らない部屋
柔らかいベットの上に寝かされていた
ふと見渡せば、窓から見える景色もいつもと違っている

分かる事は焼き払われてなく、まだ生きてると言う事

そしてフラス様が俺に覆い被さっていて、…俺の中に挿入していると言う事だった


「な、んで…ひぃっ」


「起きたなら喘げ、声を聞かせろ」


「ふらす様…ぁ…んんっ」


状況が理解出来なくとも、激しい律動に快楽は襲ってくる
それでもいつもの癖で、声なんか上げたら口輪を嵌められてしまうので口を紡ぐ
他の者に聞かすな、と喉を締められる事も度々あり、もう我慢する習慣がついてしまっていた

必死に声を押し殺し、目を閉じて違う事を考えてやり過ごして入れば、それを許さないとばかりに前立腺を何度も抉られる


「…力を抜け、ここには誰もいない」


「ん、ふ…ひ、ぁっ」


言葉の後に落とされたキスが、何だかいつもと違っていた
いつもはただフラス様の好きなように、呼吸を奪うかのように行われていたのだが…今は俺を落ち着かせる様な、ゆっくりとした舌使いだった
誘われるがままなのか、ただ教え込まれたからかは分からないけど、フラス様の舌に舌を絡ませれば中の物がびくりと脈打ち大きさが増した

そんな物で出し入れされれば絶頂が近付く
それを促すかのように俺自身にフラス様の手が触れ、あろうことか扱き始めてしまった


「は、離してくださ…お願いしますフラス様ぁっ」


このままではフラス様の手を汚してしまう
何で今日はこんなに違うんだ…いつもならフラス様のを舐めて、その間に中が切れないないように仕方なく自分で後ろを解して、それから滅茶苦茶にされるだけなのに…
初めの頃は自分で解すなんて抵抗が合って中々出来なかったが、何であれフラス様に入れられてしまうので切れるか、切れなくても痛むので止む負えなかった
でも今日は解した記憶もないのに痛くない
…まさか寝てる間にフラス様が?


何てごちゃごちゃ考えてる間も責め立てられ、必死にフラス様の手を掴むも自身から離されず…びくんと痙攣すれば果ててしまった


「はぁ…はぁ…申し訳、ありません…」


勿論、俺が出した液はフラス様の手にべったりで、汚してしまった
それを気にして謝るも、まだ果てていない物が中にあり、イったばかりの体では息するだけで感じてしまう


「ふ、フラス様…っ!?」


ぼんやりしている暇なく、フラス様が汚れた手を舐め始めたのだ
慌てて手を伸ばすも中が擦れて上手く動けない
止めて下さい、汚いですから、そう何度伝えても止めてはくれなかった
そんな俺に見せ付けるかのように、ぴちゃぴちゃとわざと音を鳴らしながら出した液を全て舐めとってしまった

そんな事をされてしまえば、羞恥で体が熱くなる
しかも舐め方も卑猥で、赤い舌が指を這う度にぞくりとしてしまっていた

…もう早く終わって欲しい
しかしそんな願いは届かない


「ルーン、動いてみろ」


「はい…」


挿入されたまま起こされ、座っているフラス様と向かい合うように座らされる

初めてと言う訳でもないのに、ぎこちなくゆっくりと腰を揺らし始める
片目に映るフラス様を見ればいつも目が合う
至近距離で見られる、しかも自分が動かなければいけないのは拷問でしかなかった


「いつまでもこうしていたいのか?」


「ひあぁっ、申し訳ありません…っ」


ぎこちない俺に呆れたのか、腰を掴まれ一突きされてしまい、苦しい程息が乱れる
何とかゆっくり呼吸をして落ち着かせれば、懸命に腰を揺らした
大き過ぎるそれを引いては押し込め、どれだけ感じないようにしても前立腺が擦れてしまう
もう前立腺に関係なく、どこを擦れても感じてしまう

またイきそうになり、俯いていた顔を上げてフラス様を見れば、表情一つ崩していなかった
目が合えば顔を寄せられ唇が重ねられる
もう早くイってほしくて、願うように舌を絡ませながら腰を揺らせば、下から痛いくらい突かれてしまい、また俺は、俺だけイってしまった

俺の出した液でフラス様を汚さないように、自分の手を被せてそこに果てた

不味く舐めたくもないそれを自分の口に運び、舐めて手を綺麗にしていく
その間もじっと見られ、綺麗になればまた口を塞がれた
まるで俺の舐めた、まだ飲み込めていなかった白濁液を奪うかのような口付け

俺から液を奪えば、後ろをむかされベットに押し倒された
その間も繋がったまま、少し動くだけでも俺は体がびくつく
イった余韻でぐったりしていればパシンと尻を叩かれ、中を締め付けてしまい痛みと快楽に苛まれる


「休むな、尻を上げて動け」


「は、い…っ、ひっ、いっ」


それでもイったばかりの体では尻を上げる事も難しくゆっくりになってしまい、何度も尻を叩かれてしまった
じんじんと尻が痛む中、腰を揺らす
フラス様も動き、それが激しくて腰が止まればまた叩かれてしまう
けどもう激し過ぎて動けず、叩かれる事さえ痛いのか分からなくなり、ただぎゅうぎゅうと締め付けてしまえばフラス様の吐息が聞こえた

中の物が脈打っているのが生々しい程感じる
それが合図なように、俺は口を開いた


「ふらす様…ぁっ、中に欲しいです…うぁっ、あっ、いっぱい欲しいです…お願いしますっ」


返事はないものの動きを速められ、最奥を突かれてそのまま同時に果てた
俺のでシーツを汚してしまったが、これは後で洗えばいい
それより出される感覚が嫌いで、無意識に逃げるように腰を引けば、腰を掴まれ逃げるなと言わんばかりに更に2〜3度突かれ、我慢するしかなかった
長い射精が中々終わらず、お腹が熱くてたまらない
くぐもった声を漏らしながら体をびくつかせていれば、何故だかフラス様が俺の頭を撫でてきた

不思議に思うのも束の間、倒れ込むようにフラス様が横に寝られたので、これでようやく終わりだと、力を抜いて目を閉じたのだが…


「や…ぁ、フラス様…?」


「まだ足りない」


抜かれずそのまま腰を動かされ、俺は目を見開いた

だけど抵抗なんか出来ず、フラス様の気の済むまで耐えるしかなかった



end


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