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□目に入れても痛くない
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side―唯留(ゆいる)


あーどうしよどうしよっ
今日は休日
大大大好きな桐里(きりり)をお家にお誘いしたんだけど…実は今日は家に両親がいなくて…
い、いや分かってて誘ったんだけどね?
付き合って3ヶ月経つしAもBもしたから今日こそは…って俺何考えちゃってるんだろっ
でもこれは神様がくれたチャンスだと思うんだ!
だ、だから桐里とゆっくり時間をかけて……ハァハァ桐里ったら可愛いっ


そんな邪な事を全力で考えていれば、ピンポーンっと軽快な音が部屋に響いた


「はーい!き、桐里いらっしゃ…い」


「こんちは、お邪魔するね」


うやーっ!?な、何でそんな可愛い格好でくるの!?
長めのTシャツに短パンってっ、桐里の生足が…ハァハァっ


息を荒くして鼻血を出しそうな俺に気付いてないのか笑みを向けてくれ、すたすたと俺の部屋へ向かって行くので、俺も飲み物を用意すれば後を着いていった


「テストまでまだ時間あるのに、唯留は偉いね」


「直前に始めたら…間に合わないかなって」


そう言ってテキストを開く桐里
…うん、一緒にお勉強しよって誘ったから当たり前なんだけどね
まさかそんな「いちゃいちゃちゅっちゅしたいからお家来て?」なんて言えないもん

桐里の向かい側に座り、同じようにテキストを広げる
だけど桐里と二人っきりなんだから問題なんか解ける訳がない


黙々とシャーペンを走らせ問題を解いていく桐里をちらちらと盗み見る

シャーペンを握ってるその手にキスしたい
それから手首や二の腕、Tシャツから覗く鎖骨を舐めたい
短パンから見て下さいって出ている足にしゃぶりつきたい
あーっ、かあいい桐里の全部を食べたいよぉハァハァっ


「唯留、ここ分かる?」


「へ?あ、これはね、ここを引用すれば…」


「あ、そっか。ありがとう」


桐里の声で現実に引き戻されるが、向けられた笑顔にずっきゅーんっと胸を撃ち抜かれる
赤面しながら痛みだす下半身を落ち着かせる為に俺もテキストへと目を向けて、いったん自分を落ち着かせた


勉強する事小一時間
桐里が「んー」と背伸びをした、可愛い


「ちょっと休憩しよっか」


「そうだね」


俺もペンを置いてコップを手に取りジュースを飲む
すると、ふと桐里が立ち上がった


「よいしょっと」


おじさんが言いそうな台詞でも桐里が言うと可愛くて仕方ない
桐里がその言葉を発しながら俺の元へ来て……膝の間に座った


「き、桐里?」


「へへ、何か2人っきりみたいだし、勉強ばっかりじゃ勿体無い気がして」


そう言って俺に背を預けるように密着して座り、もたれ掛かってきて……可愛過ぎてあやうくコップを落としかけた
「それちょーだい?」と言ってきたので放心状態なままコップを渡す

な、なんでこんなに可愛いんだろ…ここここれって桐里からのお誘い?食べてもいいって合図?
何か甘い匂いするし、桐里のうなじが見えるし、生足も…ハァハァ
涎が垂れそうになったので、ごくりとそれを飲み込む

いざ腰に腕を回そうとした瞬間、桐里が「あっ」と声を上げた


「ど…どうかした?」


「間接ちゅー…しちゃった」


へへっと照れ笑いを浮かべながら少しコップを上げる桐里

もう可愛い過ぎて見ていられなくなり、桐里の腰に回すはずだった手で自分の顔を覆い隠す

あーあーあー桐里ハァハァかあいいよぉハァハァっ
間接じゃなくて直接しよ?もう何回も何百回もしたいっ
一日中キスしていたい!

よ、よしっ、今ならキス出来る雰囲気だし、やってしまえっ

そう意を決して顔から外した手を桐里の肩に乗せようとした瞬間
また桐里が「あっ」と声を上げた

ま、まさか俺の痛んで苦しい下半身の一部が気付かれた!?
もう気付かれていいからすぐ傍にある桐里のハァハァかあいいお尻にハァハァ擦り付けたいっ


「このゲームやりたかったんだー。ねぇ、ちょっとだけやってもいい?」


「い、いよ?」


少し片言になりながら返事をし、ゲーム機にディスクを入れに四つん這いで行く桐里のお尻をガン見する
そしてまた戻って来て、「よいしょっと」と言いながら俺の膝の間に座った

…もう桐里が可愛過ぎて辛い、幸せ過ぎて死にそう


はいっとコントローラーを渡されたので俺も一緒にプレイする
ずっと桐里を見てる訳にいかないので、テレビに視線を向けた
どうやら格ゲーだったようで、キャラクターを選択して桐里と戦う
その間もすんすんと桐里の匂いは堪能した
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