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□それは罰ゲームで
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がぶがぶと何度も噛まれて血の気が引いていく

お、俺このまま喰われるんじゃ…

……男ってバレたら確実に喰われるよな、殺される的な意味で

それに今更だけど、ここ廊下だぞ?
誰かに見られるかもしれないのに

女装してる上に男と何かしてたなんて噂がたったら…本当に登校出来なくなる


噛まれた痛みのおかげで冷静になれ、思いっきり彼の足を踏みつけて隙を作れば突き飛ばした


「…誰にでも手を出す人は、嫌いです」


そう言い残して俺は走って、全力で逃げた


多分これで彼も俺に興味がなくなっただろう
平凡な奴を誘ったあげくに嫌われるなんて、恨まれても好かれる事はまずない

俺はもう女装なんか二度としない
だから恨まれたって平気だ

だってその人物はいないんだから

我ながらいい捨て台詞だ


冴えた頭でそう考えながら、追ってこないので走る速度を緩める

噛まれて痛む肩をさすり、それを隠す為にボタンを締めれば友人の待つ教室へと歩いて向かった
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