Book(2)KinKiな日々

□お兄ちゃんからのプレゼント
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次の日、俺は予定通りミケの店の前まで来ていた。


(アイツもう来とるかな〜)


パカッと携帯を開いて時間を見る。
メールしてみようとも思ったけど、まぁいいかと思って携帯をポケットにしまった。




「いらっしゃいませー、あ!」


出迎えてくれたのはミケ。
店に来るのは久しぶりだったけどミケはすぐに気づいて嬉しそうに笑った。


「お久しぶりですね〜!
剛さんの土地、空いてますよっ」


「さすがミケやな。
けど今日は後から連れが来んねん」


土地っていうのは俺がいつも座るお気に入りの席のこと。俺はミケの頭をいい子いい子しながら言う。




ミケは俺に頭を撫でられるのも慣れっこだから特に気にせず


「あ、そうなんですか?じゃあ個室がいいですね。どうぞ」


とニッコリ笑って個室に通してくれた。



最初の頃のミケはガッチガチの丁寧な敬語で模範店員みたいな接客してたけど、俺が毎回構うから今ではすっかり砕けた口調になった。


親しくなってからはホールで他の客を接客する模範店員ぶりをカウンター席から盗み見ては「お前相変わらず固いなぁ」とからかうのが趣味やった。




 
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