短編
□サムシングバイン
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ねえ仙ちゃん、生きてる意味知ってる?
…知るわけないだろう
ふーん…頭のいい仙ちゃんも知らないんじゃ、私には一生かかってもわからないんだろうな
さて、どうだか
それじゃあ、何で人が死んじゃうかもわかんないんだね
それはそうだ
そっかあ、そうなんだあ
…さや
んー?なぁに?仙ちゃん
…いや、何でもない
えー、変な仙ちゃん!
あははと笑う屈託のないその笑顔が何故だかひどく儚く今にも消えてしまいそうに感じて
私はそっと彼女の髪を撫でた
サムシングバイン