Cry for you。・゜.・

□バトンタッチ
1ページ/25ページ






『はい、カットーっ!』





―――
――




潤『…で、ニノから何か言われた?』




潤がお茶を持って、横のディレクターズチェアに座った






「…怒られた」

潤『ははっ(笑)まーだろうな、』




2人でお茶を飲む




潤『…なんか、いつの間にか暖かくなったなぁ…』

「おじいちゃん(笑)」

潤『ちげーよ(笑)
だって、インの時むっちゃ寒かったじゃん』








…確かに



気づけば、もう桜の咲く季節だ







「もうちょっとで撮影も終わっちゃうね…」

潤『なんか寂しいな(笑)』





潤は笑って言ったけど、あたし全然笑えないよ…



だって、この撮影が終わったら潤ともう会えなくなっちゃうんだし…








潤『なに真剣な顔してんだよ?』


「…もう撮影終わっちゃったらさ、毎日こうやって潤とも話せなくなるんだよね…」


潤『……怜?』


「……って、何言ってんだろあたし(笑)
卒業するわけじゃあるまいし」


潤『…いや、俺だって寂しいよ』



「…え?」




驚いて潤を見た




潤『なんだよ(笑)』

「…意外だったから…」

潤『そりゃ、この作品俺好きだし、監督もずっとやりたかった人だし…』







…なんだ、作品と監督か…






変な期待を抱いたあたしもあたしだよ(笑)
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ