Cry for you。・゜.・
□バトンタッチ
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『はい、カットーっ!』
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潤『…で、ニノから何か言われた?』
潤がお茶を持って、横のディレクターズチェアに座った
「…怒られた」
潤『ははっ(笑)まーだろうな、』
2人でお茶を飲む
潤『…なんか、いつの間にか暖かくなったなぁ…』
「おじいちゃん(笑)」
潤『ちげーよ(笑)
だって、インの時むっちゃ寒かったじゃん』
…確かに
気づけば、もう桜の咲く季節だ
「もうちょっとで撮影も終わっちゃうね…」
潤『なんか寂しいな(笑)』
潤は笑って言ったけど、あたし全然笑えないよ…
だって、この撮影が終わったら潤ともう会えなくなっちゃうんだし…
潤『なに真剣な顔してんだよ?』
「…もう撮影終わっちゃったらさ、毎日こうやって潤とも話せなくなるんだよね…」
潤『……怜?』
「……って、何言ってんだろあたし(笑)
卒業するわけじゃあるまいし」
潤『…いや、俺だって寂しいよ』
「…え?」
驚いて潤を見た
潤『なんだよ(笑)』
「…意外だったから…」
潤『そりゃ、この作品俺好きだし、監督もずっとやりたかった人だし…』
…なんだ、作品と監督か…
変な期待を抱いたあたしもあたしだよ(笑)