♪空高く♯
□唯一無二
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『お疲れ様でしたーーっ!!!!』
『お疲れっしたー!』
長いようで短かったドラマの撮影が終わった。
コンコンッ
マネ『ニノ、お客さん』
和『ん?.....おぅっ!』
『二宮くんっ!ありがとうございましたっ!そしてお疲れ様でした!』
すっかり懐いた子役が挨拶にきた。
和『こちらこそ、ありがとうございました。...これでもう、にんじん食べろって言われなくて済むな?(笑)』
『なっ...!たっ、食べますっ!また共演できた時に報告します!』
和『んははっ、期待しないでおくね(笑)』
子供らしくその子はニコッと笑い、一礼して楽屋を出ていった。
マネ『...なんか撮影の間におっきくなったよね』
和『たしかに。まぁ成長期だからな〜』
マネ『撮影中に13歳なったんだもんね?』
和『そうそう...じゅう...さん......』
マネ『...ニノ?』
和『...いや、芸能界は怖いねぇーって。13歳なのにしっかりしてて』
マネ『まぁ、特殊な世界だから(笑)』
和『...。そうね...特殊だよな...。』
お世話になったスタッフの皆さんに挨拶回りをした後、
共演した俳優たちと軽く飲み屋で打ち上げをした。
わいわいと盛り上がるとどんどんお酒が進んだ。
久々に共演した人が多いからかな...。ペースが早い。
二次会をするまでもないくらいに盛り上がり、日付が変わる頃にタクシーで帰った。
ドラマ一つを作るのに、たくさんの人が関わっていることを改めて感じた。
熱い話もできたし、満足満足..(笑)
ほろ酔いの中、家につき玄関で鍵を差し込んだ。
「和くーーーーーんっ!!!おかえり!!」
和『...っ..⁉』
聞こえた声に反射して、急いでドアを開けた。
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