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□J生誕祭小説From翔
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潤『え?』
俺の20代最後の仕事終わり、楽屋で翔くんに呼び止められた
翔『だから、これから飲みに行かない?』
潤『え....あの、二人で?』
翔『そうそう』
潤『....あ、....誰か誘わない?ニノとか....』
翔『何でだよ(笑)いいじゃん、二人で(笑)』
いや、俺が緊張するんだよ....!!
翔『それともあれか、俺じゃ嫌なのか....』
潤『いや!そういうことじゃ....!!』
翔『はいはい、分かりましたよぉ、ニノ誘ってみよっか』
潤『や、違う!』
携帯を取り出した翔君の腕を掴んだ
潤『二人でいいっ!いや、二人がいいっ』
翔『ふはっ....冗談だよ、そんな焦んなって(笑)』
潤『....』
冗談になってない....
翔『じゃあ、車出しとくね』
潤『え、今日自分の車なの?』
翔『うん、プライベートまでマネージャーがいるとか嫌じゃない?(笑)』
潤『や、でもそれじゃ翔さんお酒....』
翔『あぁ、大丈夫。馴染みの店だから車置きっぱで大丈夫だって』
潤『へ、ぇ』
翔『んじゃ、待ってんねー♪』
陽気に手を振りながら楽屋をあとにした翔君
やべ、早く行かなきゃあの人機嫌悪くなる....!!
俺は急いで支度を始めた
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ー
潤『うんまっ!!』
翔『良かった〜!気に入ってくれて!松潤の好きそうなのだったからさ』
潤『さっすが翔さん、分かってるわ〜』
翔『任せてよ〜(笑)』
潤『....これは?』
翔『ん?あぁ、これプレゼントとまではいかないけど、松潤に』
翔さんから受け取ったものは包装されたワイン
翔『ラベル見て』
潤『あ....』
ラベルに貼られた【1983】の文字
潤『俺の生まれた年の?』
翔『そ。生まれ年ワイン。』
潤『嬉しい....』
翔『松潤持ってるんだっけ?』
潤『いや、翔さんからもらったものだから、百万倍嬉しいよ』
翔『なんだよ〜、照れるなぁ(笑)』
潤『これ、開けていい?』
翔『今?』
潤『折角だから今飲みたいよ』
翔『せっかちだな(笑) オッケ、じゃあ開けよっか』
潤『え、翔さんが?』
翔『うん、伊達に二年間執事やってねぇからな(笑)』
潤『お、さすが実践派(笑)』
翔『うるせぇよ、開けてやんねぇぞ』
潤『嘘嘘嘘嘘!!(笑)』
ははは!と笑いながら手慣れた手つきでワインを開ける翔さん
グラスを差し出すと、まさにあのドラマのように上品にワインを注いでいく
綺麗な透き通るような鮮やかな赤色の液体が、とくとくと音をたててグラスに注がれていくその光景に、俺は見入っていた
こんな贅沢な誕生日があってよいのだろうか
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