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□死神くん×青志先生 (死神くん&弱勝コラボ小説)
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私も、最初は何でだろうって、思ってたんですよ。
思ってんですけどねぇ?...
『おーい、早くしろ。朝から外出かけようつったのお前だろー』
『...』
外から聞こえるのは私の"友達"田茂青志。
人間の世界で死神の仕事をするようになって暫くしてから出来た友達。
もっと早く気づくべきだった...
ーーーーー
ーーー
ー
『へぇ、あんた友達いねぇの』
『それはお互い様ですねぇ〜。』
『は?』
『私が見る限りぃー、あなたも、そのお友達とやらがいないように見受けられますけど?』
『...余計なお世話だ』
『人間界について勉強しましたが、人間ってのは難しい生き物ですねぇー』
『...』
『死ぬのが怖いと言うかと思えば、家族と幸せな時間を過ごしたいと言う人間もいる』
『家族と..?』
『この前担当だった方は癌とやらを患いましてねぇ〜。料理ができる青年でしたよぉ〜実に美味しかった。』
『...』
『死ぬ前に、家族に手紙を書き残したいと仰いましてねぇ。あとなんだかよく分かりませんが、変な形のボートに書き込みも残してらしてね...あ、それと両親の結婚記念日も祝いとかなんとか...なかなか我儘な方でしたよぉ、もう苦労したんですからぁ
まぁ最期は両親とお姉様に見送られて、それはそれは幸せそうなお顔をされていましたねぇ』
『....お前、ほんとに死神なんだな』
『今更ですか』
『...ははっ』
『?』
『あんた、変な奴だな』
『貴方もなかなか変な奴ですよ。プライドばっかり高いんだから』
『うるせぇな...』
『野球の、監督?でしたっけ...
本当にできるんですか』
『..その前にいい?』
『はい』
『俺なんであんたが見えてんの』
『...たしかに』
『...霊感あるのかな..』
『あぁ、霊感とやらがある人は見えるとかないとか』
『なるほどね』
なるほどね、なわけないんだよなぁ...
こうなるに決まってたのに...
『おぃ!死神!!何してんだよ』
『...青志さん』
『やっと出てきた...何してんだよ!』
『....友達としてではなく、死神として、1つお話があります。』
『?なに』
『....』
バットを担いでからっとした笑顔で「なんだよっ」と言う青志さん
背中に隠していた死神手帳を手元に持ってきた
そこには、新しく書き記された名前が浮かび上がっていた。
ーーーーーー田茂青志。
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