守護
□親と子
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春の暖かなポカポカとした晴れた午後
月詠家には二歳になる息子、幾斗と或斗の二人きりだった
奏子は歌唄を連れてお出かけた
或斗は一人ソファーに座り
何をすることもなくぼーとしていた
幾斗はと言うと二歳にしてはおとなしく床に座り絵本を読んでいる
二人は話す事もなく沈黙が続く
目を合わせても幾斗はすぐに絵本に目線を落とす
歌唄が去年に生まれてから色々とバタバタしていて構ってやれなかった
歌唄が生まれてお兄ちゃんになった幾斗は成長した。最近は、手をかけるような事はしなくなり俺達も楽にはなっている
そうゆう風にしないといけない強い意識が小さいながらあるのだろう
でも我が息子ながら
分からないことだらけだ
こいつ何考えるんだ?
その時
幾斗「おとうさん」
或斗「どうしたんだ幾斗」
幾斗「お腹すいた」
或斗「あぁ、そうか・・・」
お昼は或斗が作り出来上がると二人だけで食べた
そしてまた遊んでると疲れたのか寝てしまった
ソファーに眠る息子を見て
或斗は優しく笑う
可愛い寝顔を見ながら
或斗「やっぱりまだまだ子供だな」
優しく手を当てる
二人の貴重な時間だった