学アリ長編

□事件は危ない香り
1ページ/4ページ







こんにちはっ!佐倉蜜柑です。
アリス学園はすっかり秋冬色



そうそう!この間いい事がありました。

……といってもウチの事ではないんやけれど。






―数日前

-パンッパパンッ

「すごーい委員長!」
「優等生賞おめでとー!!」



「ありがとうみんな・・・っ」




「「いいなーーー“1週間の里帰り”かー」」

「いいなーーー“セントラルタウンお食事券3か月分”かー」←蛍



「ごめんね何か僕だけこんな・・・」

「「「何言ってんのー気にすんなよー」」」

「そういえば委員長、前に妹が生まれたとか言ってなかった?」




「うん。もうすぐ3歳になるんだ
妹が僕に会えるのはまだかまだかって毎日きいてくるんだって
僕も妹に会えるのすごく楽しみなんだ」






―――そういって待ちきれないかのように早速1週間の里帰りの旅にでた委員長なのでした。


いいなぁ・・・・・うらやましいなぁ・・・・・by蜜柑


一方学園内では“能力紛失事件”の話題で持ちきりでした。




「そういえば今日だよね委員長帰ってくるの」

「楽しみねお土産・・・」
『蛍ちゃんの楽しみそこなんだ?』

今日も蛍さん全開でした。あれ、作文?










「今日は改めて僕からも“能力紛失事件”について皆さんにお話ししたいと思いまーす。
(中略)今のところ学園内では起きていませんが皆さんも何かあったらすぐに先生に知らせてくださいねー」


『(“能力紛失事件”・・・・・・ね・・・楽しくなりそ)』


「こわいなー原因も分からんと急にアリスなくなるなんて・・・林檎もそう思わへん?」

『そーだねー。でも急になくなるって事はないんじゃないかな?』

「なんでそんなにニコニコしてられるん?」








―ところ変わって


「おいナル」
「あ、岬先生ー」


「どうだB組のほうは」

「うん。今んとこ特に問題も混乱もなしってとこかな」


(蛍盗聴中)


「ふぅ・・・まさか学園から」
「しかも中等部から紛失者がでるとはな」


蛍(・・・・・・中等部で被害者?)


「・・・・・・ナル。お前これ以上余計な事考えてねーだろうな」

「ん?なんのことー」


蛍(プツ・・・・・あ。圏外)


「しらばっくれんな。今回の事件でお前が何考えてるかなんてバカでも分かる
余計な事をすれば佐倉の立場がどうなるかくらい分かってるだろ・・・それに今回は柳瀬も・・・。
・・・・・・お前・・・いい加減忘れろ」

「・・・・・・はいはい分かりましたー岬先生ー」

―心を 心臓を鷲摑みにされたようなあの感触を

そう簡単に忘れられるものならね―







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ