固い心-Blood-
□解放
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カリラの過去の話を聞き何ヶ月か経った・・・。
皆カリラに対する思いを胸に、良くして行こうとしていたメンバー達・・・。
だが再びカリラに大きな壁が立ち塞がる・・・。
今日もいつものようにラディッツの修行に付き合ってやったカリラ。
「オイ!カリラッ!いい加減攻撃を仕掛けてきたらどうなんだよっ!!」
「お前の為に俺は避けてやってんだぜ?本当なら一発KOさ!」
「俺をなめるなよっ!」
ラディッツはスピードを上げて攻撃を続ける。これにはカリラも驚いた。
「おっ!速くなったな!スゲェぞっ!!」
そう言われるが、カリラに蹴りが当たらない・・・。
「ぬぅ・・・」
「へへっ・・・。まだまだだな・・・。お前は攻撃する時が分かるんだよ・・・。例えばこうやって・・・」
そうやって自身の体を動かしてラディッツの癖を教えていると、ダークエンジェルが静かに首から落ちて半分に割れてしまった・・・。
「あ・・・」
「なっ!?・・・半分に・・・割れち・・・まった・・・」
今までどんな事が起きようとも割れなかったダークエンジェル・・・。
天使の羽と悪魔の羽・・・二つに綺麗に分かれてしまった。
「テメッ!ラディッツ!!ダークエンジェル狙いやがったなっ!!責任とりやがれっ!!」
「何でそうなるんだよっ!!そもそも攻撃はお前に掠りもしなかったんだぞっ!?」
「問答無用っ!!死ねっ!!」
「やめろぉっ!!」
ギャーギャー言い合い続ける2人だったが、ダークエンジェルが割れたのはカリラに警告を意味してたのだった・・・。
翌朝、首にダークエンジェルが掛かっていない事に不快を感じながら目を覚ました。
「はぁ・・・。壊れちまったんだよな・・・。モキ、ごめんな・・・」
ダークエンジェルの持ち主であったモキに一言侘びを言い、ベッドから出ていつもと変らぬ生活をしていた。
適当な岩に寝転がり、半日を過ごしたカリラだったが、新しい気を感じて体を起こす。
「三匹・・・。まぁ、退屈凌ぎ程度か・・・」
新たな気を三つ感じたカリラはいつもと変らずアイサツに向かった。
だが今回のアイサツがとんでもない嵐を引き起こした・・・。
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