固い心-Blood-

□憤怒
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ラディッツがブロリーを連れてカリラらの元にやって来た。



「まぁ落ち着けよ・・・;;」

「ふざけんなっ!!こっちは気が立ってんだっ!!んな時にそんな注文すんなっ!!」



火に油を注いだ如く、ますます騒ぐカリラ・・・。
いつも冷静な彼女がこんなにも荒れるなど珍しく、3人は驚く。



「そ、そうかも知れねぇが、ブロリーは落ち着いてるぞ?」

「・・・もぅ一回死ぬか?クソレタス?」

「なっ!?いや・・・遠慮しとくぜ・・・」

「それにしてもブロリーはホント落ち着いてんな。自分で気を抑えてんのか?」

「こんな奴相手に・・・そんな気を高める必要なんてなかった・・・」

「バッ、バカッ・・・!」



ブロリーの言葉を聞いたバーダックはヤバイと思いながらカリラを見る。



やはり、今の一言でキレたみたいだった・・・。



「テメェ・・・!!やはりそのデカイ口!!黙らせてやるっ!!」



殴り掛ろうとするカリラを3人は止める事は出来なかった。

いや、こうなったら誰にも止められないと思っていたが、たくさんの鬼が集まって来て叫びだした。



「もぅ止めて下さいオニィ−ッ!!」

「カリラさんは特に気を付けるオニィ!!今暴れたら全て無駄になってしまいますオニよぉ−!!」

「ちっ・・・!」


ブロリーの顔面にカリラの拳が当たる寸前だった。

鬼達の言葉を聞き、急に大人しくなった。




「クソ・・・」



最後にブロリーを睨みつけ、カリラはこの場から去って行った。



「何なんだったんだ?」

「鬼共が言ってたな・・・全て無駄だってよ・・・」



鬼達とのやり取りといい、今日のカリラの態度が違う事に疑問を抱く。

ラディッツはブロリーに話しかけてみた。



「あいつは気が荒いんだ・・・。あんま俺らに世話焼かしてくれんなよ・・・」

「・・・カリラというのか・・・」

「あ、あぁ・・・。まぁ仲良くくやってくれよ・・・」


ブロリーはカリラが飛んで行った方に目だけ向け、反対側に去って行った。







「えぇいっ!!クソッ・・・!」



部屋へと帰ったカリラだったが、まだ腹の虫は収まらない。


その苛立ちを家の壁や家具へと八つ当たり、家の中は目茶苦茶だ・・・。

だがこれ以上の破壊行動をやり続けると暮らせなくなるため、寝て今日の事を忘れようとした。


が、目を閉じればブロリーが浮かんでくる・・・。



「だあぁぁ−−っ!!!」



カリラは叫んだ・・・。
この怒りの解放場を無くしたため、叫ぶしかもう方法はなかった。



「ふざけやがって・・・!!この俺をっ・・・虫けらを見るかのような目でっ・・・!!あぁ!クソッ!!」




周りの者は耐えるしかなかった・・・。
今止めに行ったり文句を言えば自分の命が危ない・・・。いくら死んでるといっても、痛い思いは嫌なようだ。

地獄一強いカリラがいつも以上に荒れている・・・。
ある意味地獄であった・・・。



「あぁ・・・ちくしょう・・・。覚えて・・・やがれ・・・。俺んが・・・ぜってー・・・つえぇ・・・んだ・・・」



叫び疲れたのか、怒りが収まったのか、ベットの上に大の字になって眠りについた・・・。






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