固い心-Blood-

□憤怒
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「カリラ、オメェそんなに腹が立ったのかよ?らしくねぇな・・・」

「黙れ・・・。気に喰わねぇんだよ・・・」

「ブロリーがか?」

「あぁ・・・」

「何でだ?」

「・・・別に・・・」

「なんでだよっ?気になるじゃねぇか!」



適当な岩に腰掛けて昨日の事を尋ねているのはバーダックだった。


カリラは何故そこまでブロリーを嫌うのか気になっていたが、答えはない・・・。



「バーダック、お前には・・・関係ないんだ・・・」

「あっ!おいっ!」



カリラはそれだけ言って去って行った。



「またダメだったようだな、バーダック?」

「ターレスか・・・。いつから聞いてた?」

「さっきから居たぜ?ラディッツも居るぜ?」



ターレスの後ろからラディッツが姿を現した



「で、結局よ、カリラは何でブロリーを毛嫌いしてんだ?」

「好みじゃないんじゃねぇか?」

「クソレタス・・・。んな馬鹿な考えをすんのは地獄で、いや、全宇宙でテメェ一人だ・・・」

「カリラに殺されるかもな・・・」

「冗談の通じねぇ奴らだな・・・。まっ、とにかく暫くはカリラの様子を見ておこうぜ?」

「テメェがまとめんなんなクソレタス・・・」

「落ち着けよ親父・・・。俺達が悩んでも仕方ねぇんだ・・・」




そう、ラディッツの言うとおり、これはカリラの問題だった。
被害が出るのは自分たちかもしれないが、彼女がどうにかしない限り解決はしない・・・。

下手に出るより様子を伺ってたほうが得策だろう・・・。


今までになかったカリラの態度に疑問と不安を抱えたのであった。








一方カリラは、散々暴れ回った部屋で寝るのは落ち着かなく、自分の気に入ってる寝場所へと向かった。


だが、その場所に近付くにつれ、そこには誰かが居るのが分かってくる・・・。



「チッ・・・。誰だ・・・俺の場所で寝てる野郎は・・・」



此処にはめったに近付いてこないはずだった・・・。カリラのテリトリーと言うことは地獄の奴らは皆知っている・・・。

近付くにつれ、正体がハッキリしてきた・・・。




「てっ・・・テメェッ・・・!」



カリラは苛立ち、拳を強く握り締めて自分の寝場所で気持ちよさそうに眠っているブロリーを睨みつける。


気弾で吹っ飛ばしてやろうかと思ったが、寝込みを襲うなんてプライドが酷く傷付く・・・。


だからといって起こして話し合いに持っていこうなどと絶対に無理な事・・・。



「貴様っ・・・!!このっ・・・!!えぇいっ!!」



居心地が悪くなったカリラはまたどこかへと飛び去って行ったのだった。






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