固い心-Blood-
□帰魂
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不器用ながらも髪を結ってくれたブロリーに礼を告げ、カリラは立ちあがって体を伸ばす。
「さてと・・・行く・・・か・・・」
いつものように強い口調ではない。どこか不安を抱えているようだった。
理由はだいたい解った・・・。
これから向かう場所に、彼女は戻っていいのか自分に問いかけている・・・。
素直じゃない所は全く変わらない・・・。
「あぁ・・・」
ただそれだけ答えて、ブロリーはカリラの前を歩いた・・・。
「なぁ・・・」
「あぁ?」
「なんかおもしれぇ事ねぇのかよ?」
「ねぇよんなもん・・・」
「ラディッツ・・・」
「何だ?」
「髪・・・切れよ。」
「断る・・・」
「ちぇっ・・・ちったぁ退屈しのぎになると思うのによ・・・」
ターレス、バーダック、ラディッツら三人はいつも以上にだらけている。
何かないかと懸命に探すがなにも見つからず・・・。寧ろ何もやる気も起きないまま時だけは過ぎてゆく・・・。
「ブロリーもどっか行っちまったし・・・」
「カリラが居なくなってからは出会ったときみてぇに仏頂面だしな・・・」
「付き合い悪ぃよな・・・」
「仕方ねぇだろ?俺達にはどうする事も出来なぁんだし・・・」
「お、分かったような口利いてんじゃなぇかバカ息子。俺達に出来なぇってんなら、誰なら出来るってんだよ?」
「そ、それは・・・;;」
「あ〜!退屈だぜっ!!」
ターレスの大きな声だけがその場に響いた・・・。
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