治験とは?
開発した薬や健康食品が厚生省から承認を得るために安全性や有効性を確かめる臨床試験のことを治験と言います。
研究室での実験を通じて数多くの新規化合物の中から新しい薬の可能性があると判断されたものを選別し、効果と安全性
を調べるため、様々な動物試験を行った後、人による(健康な人や患者さん)薬の候補(治験薬)を投与・服用する臨床試験(治験)に入ります。
治験を繰り返し、効果と安全が確認されたものだけが厚生省に承認され、病気で苦しむ人を助ける新薬が誕生します。
その試験に自らの意思で参加してくださる方を
治験ボランティアと呼んでいます。
治験を実施する際には、参加する前に必ず担当医師から
説明があり、それを十分理解・納得した上でご参加下さい。
治験に参加すると診療費用の一部が軽減されます。
来院するための交通費を軽減させるため、負担軽減費を
お支払い致します。
治験にご参加頂いた事で病気で苦しむ人を助ける新薬
が誕生します。
是非ご協力下さい。
〜治験の主なメリットとデメリット〜
『メリット』
1.疾患をお持ちの方は最も効果の期待できる新薬(治験薬)での治療を受けることができます。
2.負担軽減費として1回の通院に対して約1万円(合計約10万〜30万)の謝礼金が支払われます。
3.治験への参加に先立って行われる検診を受診することによって、ご自身の健康状態のチェックができ、医師による健康管理についてのアドバイスを受けることもできます。そして、一般の診療に比べ、綿密な検査が行われるため、ご自身の病気の状態を詳しく知ることができます。
4.医学ボランティアの協力により、新薬の開発過程において、様々な情報が蓄積され、また様々なケガや病気が克服されていきます。そして、何よりもかけがえのないことは、「次の世代により良い薬を残すために協力する」という社会貢献が出来る点にあります。
5.治験薬を使用している間の治験薬、診察、検査等の検査費用は支払う必要はありません。
『デメリット』
1.治験薬の効果を厳密に判定するために、治験期間中の来院回数や検査が一般的な治療と比べて多いことがあります。
2.治験薬を忘れずに服薬することや、服薬の記録や、体の状態を観察して記録に残すことなど、いくつかの決まりを守っていただく場合があります。
3.治験薬の処方については、治験参加者の予定されている治験薬の投与期間のみとなるため、治験を終了された段階で治験薬の処方が受けられなくなります。
4.比較検証試験を行うために、有効成分が全く入っていない薬(プラセボ)を治験薬として使うケースも有ります。