リクエスト
□Prize-愛玩-
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「え…越前君。君がずっと好きだったんだ!俺と付き合ってくれ!」
場所は、人気の少ない校舎裏。
時刻は、昼休み。
突然上級生(男)からの呼び出しがあり、断りにくかった越前は、ここに連れて来られ、告白されていた。
しかし、越前には既に手塚国光という恋人がいたりする。
公にしていないので、越前は告白される事が多かった。
「悪いっスけど、俺アンタと付き合う気ないんで」
いつもの様に、お決まりの台詞を吐く越前。
大抵の人は、ここで玉砕する。
だが、今回は違った。
「そんな事言わずに、考えてみてよ!」
越前の腕を掴みながら、尚も食い付いてくる。
「離せよ!アンタとは付き合わないって言ってるだろ!」
あまりのしつこさに、越前は怒りを露にする。
腕を乱暴に振りほどき、さっさと教室に戻ろうと歩き始める。
しかし、先程の越前の怒りが凶と出たのか、その男は逆上した。
「待てよ!」
男は越前を身体ごと引き寄せ、強引に口唇を奪った。