リクエスト
□Festival
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「んっ…はぁ…跡部っ…もう……」
ここは跡部の部屋。
そして、ベッドの上で熱い情事を交わす二人の青年、跡部と手塚。
「もっ…やめろっ…て…あぁ……」
「まだ保つだろ?限界か?」
既に跡部の手によって二度も絶頂を迎えた手塚は、敏感になった身体をくねらせ、泣きながら懇願する。
「お…願ぃっ…あっ…跡部っ…もうっ…」
「しゃーねぇな…」
手塚の泣き顔に弱い跡部は、文句を言いつつも抽挿の律動を加速する。
「あっ…あぁ…跡部……イ…クッ…っ!」
手塚は成すがまま、ドクドクと熱いミルクを弾け出した。
キュッと締め付けられた跡部は、吸い取られるかの様に、手塚の後を追った。
ベッドの上で情事の余韻に浸りながら抱きしめ合っていると、遠くから花火の音が聞こえてきた。
「祭りか?」
「あぁ。近くに神社があるからな。行くか?」
「そうだな」
少しばかり体力を消耗してしまったが、祭りを楽しむくらいの体力は残っている。
「だったら浴衣を貸してやる」
「あぁ。ありがとう」
跡部が用意してくれた浴衣に袖を通し、準備を整える。
浴衣を身につけた手塚は、とても中学生とは思えない程の風貌であった。
(似合うな…というかそそられるな)
喉の奥でクッと笑いを堪えて跡部は思う。
それを何食わぬ顔をしてやり過ごし、二人は祭りへと足を運んだ。