リクエスト
□遊び心-オンシジューム-
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「何っスか?コレ」
越前がコレと言って不二に問い質したのは、自分の両手首に嵌められた金属性の手錠…
「何って手錠だよ?」
クスクスと笑いながら、不二は悠長に答えた。
「だからっ!何でこんなの付けられてんのか聞いてんのっ!」
越前が抗議するのは当たり前である。
今日は久し振りにデートなので、ゆっくり過ごそうと不二の家に来たというのに、突然の睡魔に襲われて寝てしまった越前。
だが、目が覚めて自分の手首を見れば手錠。
そして…
「ってか何、この服!!俺の服は!?」
寝る直前まで着ていたはずの越前の私服は、いつの間にかメルヘンなメイド服へと様変わりしていた。
「よく似合ってるよ、リョーマ」
越前の怒りなど露程知らず、不二は尚も悠長に答える。
「俺の服返してよ!」
「返してあげてもいいけど、それは僕の言う事を聞いた後でね」