ソーダの飴玉

□まともじゃないかもしんないスね
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「おお〜広〜
 やっぱ運動部に力入れてるトコは違うねー。」

『先輩ー大我の眼が怖いですー。』

「楓君棒読みになってます。」

「うせー
 ちょっとテンション上がりすぎて寝れなかっただけだ。」

『・・・遠足前の小学生か!』

そこに涼太と紅葉が現れる

「どもっス。
 今日は皆さんよろしくっス。」

『いらっしゃい。』

「黄瀬…!!」

『紅葉〜』

ここから見てればただの変態シスコンだ

ちょっと紅葉が引いてるのはあえてスルーしよう・・・

「広いんでお迎えにあがりました。」

『てか、火神君目付きなんか一段と悪い?』

『ただの遠足前の小学生と同じ現象みたいだから大丈夫だって〜』





涼太が黒子君のほうによって行く

「黒子っち〜
 あんなアッサリフるから…
 毎晩枕濡らしてんスよ、も〜…」

嘘泣きをして言うもんだから少し・・・キモイ

「だいたい女の子にもフられたことないんスよ〜?」

『そうなの?』

「サラっとイヤミ言うのやめてもらえますか。」

「あ、紅葉は別っスよ。」

『?』

紅葉は気付いてないみたいっスけど・・・

振り向かせてみせるっス!













「・・・・片面・・・でやるの?
 もう片面は練習中・・・?」

「てかコッチ側のゴールは年季入ってんな…」


「ああ来たか、今日はこっちだけでやってもらえるかな。」

*海常高校バスケ部監督  武内 源太*

ぽっちゃりとした中年体型の監督が現れた

(…………)

「こちらこそよろしくお願いします。
 …で、あの…
 これは…?」

「見たままだよ。
 今日の試合、ウチは軽い調整のつもりだが…
 出ない部員に見学させるのは学ぶものがなさすぎてね。
 無駄をなくすため、他の部員達には普段通り練習してもらってるよ。」

『こんのメタボが・・・』

「紅葉、しー・・・」

「だが調整と言っても、ウチのレギュラーのだ。
トリプルスコアなどにならないように頼むよ。」






うざいうざい・・・

黒子君相当キてるよ・・・

他の人達もだいぶキてる

監督、メタボなくせに

走れんくせに言えるのかって奴・・・

楓なんかキれすぎて周りの公共物壊し始めてるし・・・

今回ゴール1っ個壊れるかも・・・




「…ん?
 何、ユニフォーム着とるんだ?
 黄瀬、オマエは出さんぞ!」

「え?」

「各中学のエース級がごろごろいるウチの中 でも、オマエは格が違うんだ。」


黄瀬は手を振ってやめてやめてと言っているみたいだ

「黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに…
 出したら試合にもならなくなってしまうよ。」

「なっ…
 大丈夫、ベンチにはオレ入ってるから!」

最後の言葉にもう殴りかかりそうな勢いの誠凛に2人はぺこぺこ謝る

「あの人、ギャフンと言わせてくれればたぶんオレ出してもらえるし!
 オレがワガママ言ってもいいスけど…

 オレを引きずりだすこともできないようじゃ…
 オレら倒すとか言う資格もないしね。」

その言葉に火神と黒子はピクリと反応する

黄瀬の挑発にノる気満々のようだ

「オイ!誠凛のみなさんを更衣室へご案内しろ!」

『あ、僕行きます。』

「アップはしといてください。
 出番「待つ」とかないんで…」

「あの…スイマセン。
 調整とかそーゆーのはちょっとムリかと…」

「「そんなヨユーはすぐなくなると思いますよ」」

「なんだと?」

誠凛の答えに黄瀬はニヤリと笑った。




























更衣室へ案内していた紅葉が沈黙を破った

『あの・・・本当にすみません。』

紅葉が誠凛メンバーに頭を下げる

「いいのよ。格下なのは真実だけど・・・
 あそこまで言われると・・・ね?」

『僕から涼太には言っときます。』

「私のことはリコって呼んで。」

『では僕のことも紅葉でお願いします。
 ・・・それと黒子君、火神君、楓。』

「何ですか?」

「ん?」

『・・・?』

『涼太を負けさせてあげてくださいね。』

そしてテコテコ紅葉は帰っていった































「あ、おかえりっス紅葉。

 ・・・って!なんなんすかそのオーラ!?」

紅葉の周りにはドス黒いオーラが漂っていた

『涼太も・・・
 あの監督もうざい・・・』

「え”!?俺もっスか?」

『・・・ごめん。忘れて。』

「いや忘れられないっスよ!?
 本当にごめんス、ね?」

『・・・うん。』

あ、よかった・・・

ここで嫌われたら紅葉と付き合うなんて夢のまた夢だ

あ!

あと楓っちの怒らせない様にしないと・・・









涼太の苦悩はまだまだつづく・・・



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