ソーダの飴玉

□自由の名の束縛
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ぼーとして2日たった。

もうそろそろ学校に行かなければいけない。

けれど、

動こうとするたび意欲がなくなるのだ。

けどこのままだと何も変わらないから・・・



『楓。』

『何?紅葉・・・』

『明日から、がっk』

『学校行こう。』


考えてることが一緒。

ここは双子だからなのかも。





『うん。学校行くかな。』




僕達は一歩踏み出した。





























『『行ってきます。』』

「行ってらしゃい。」


明日学校行くって言ったら、大丈夫って心配されたけど・・・

今は新しい学校に行けることでわくわくしてる。

これが''自由''なのかも知れない。











僕達はクラスは一緒。

双子だから一緒で言いや・・・なのかも。










授業が終わった。

緊張してたのだろうか?

何があったのか余り覚えていない・・・。

『ねぇー。暇だからさ、ばすけ見に行こうよ。』

『・・・楓が行くなら。』




僕達は1年前から「神の落とし子」と言われている。

コーチが来てから僕達の能力が開花しここの2年間の大会は2人で優勝していた。

僕は女だが、女子では相手にならなかったので僕だけ男子の試合でも出れるようにしてくれた。

だからこの名門校に来れたのかなって思う。







『ここかぁー。・・・体育館でかいな。』

『さすがって感じだね。』


いつもテンションが高い楓らしくない。

いつもなら≪でけー!!!やべーなここ。≫とか言うのに・・・

やっぱり落ち込んでいるのかも。




「あれ?お前もバスケ部か?」

後ろを向くと男の黒い人が立っていた。

『いや、見に来ただけで・・・』

「そうなのか。悪かったな。」

「青峰くーん!!!」

女の子がかけてくる。

こいつの彼女だろうか?

「さつきじゃねえか。お前もバスケ部に入るのか?」

「マネージャーね。あれ君達は?」

『あ。俺、手越楓。よろしく!!』

『僕は手越紅葉。』

「俺は青峰大輝。こいつは桃井さつきな。」

「こいつじゃない!!
 ていうか、手越ってどこかで・・・」



ん?さつきちゃんは、僕たちのことを知っているみたいだ。

きずかれる前に速く退散しなければ・・・


『じゃ、用事があるからこれで・・・』

『用事・・・?』

「ああ、またな!」





























「おい。さつき帰るぞ。」

「あ、うん。ねぇ青峰君どこかで聞いたこと無い?手越って・・・。」

「月バスに載ってなかったか?」

「月バス・・・・」



「それだ―――――!!!」













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