まだ気づかないの?
君がやったこと…
(早く気づいて
手遅れになる前に
今からでも遅くないから
早く気づいて
そして
助けてあげて
早く…彼女を…)

ガバッ!!


(はぁ…はぁ…
…何だよ…夢か…
最近変な夢を見る…
気づくって何をだ…?
彼女って誰だよ…
助けるって…
意味わかんねぇ…)

“コンコン”
ガチャ…
「神田…?
い…いたぁぁぁー!!」
ビクゥ!!
「うぉ!!
な…何だよ
デケェ声出すんじゃねぇよ!びっくりするだろ…
だって!!
神田いつも朝早いから
居ないかと思って…
でも
もしかしたらいるかな?って…
で来たらいたから
びっくりしたの♪」
「良いだろ…たまには…
つか
何か用か?」

「用があるから来たの!!
朝ご飯まだだよね?
一緒にどうかな〜って♪」
「いや…俺は…」
「え〜一緒じゃやなんだ…寂しいな…
良いや…アレン君やリナリー達と一緒に食べるから
「あぁ…すまない…」
(彼女を助けて…!!
手遅れになっちゃう!!)
「えっ…?」
(今…夢の…何なんだよ…)
あぁ…そうだ
神田!!
私が…もし!!
もしも私が居なくなったら私の机の中に入ってる
手紙読んでね(笑
じゃ……行ってきます(ニッコリ)」
(サヨナラ…)ボソッ
「今…何て」
「ううん
何でもない(笑
じゃね♪」
「あぁ…」
(胸騒ぎがする…何なんだよ…クソッ!!
気づくって…
彼女って…!!
……はぁ…
たまには外の空気でも吸うか…)

そして
俺は後悔することに…

ガラガラ!!
(何だ?)
退いてください!!
邪魔よ!!
あっ!!
婦長!!
今すぐA型の血液パックを!早く!!
急いで!!
(担架に乗っていたのは…ボロボロの……!!
何でだ!!
どうして!!
あいつ…あんなに!!)
(君は気づけなかった
気づかなかった…
私ちゃんと
言ったのに…
君はそれに気づかなかった…
もう…手遅れ…
彼女が消えるのを待つしかない…

(バカな…あいつが居なくなるだと…?
彼女って…殺奈のことだったのか…
ははっ…何で…俺は…!!
あの時の胸騒ぎはこれだったんだ…
クソッ…クソッ!!
もっと…早く気づいてれば…!!)

気づけば俺は
殺奈のいる病室に向かっていた…
ガチャ…

「………っ!!」
そこに居たのは
包帯だらけの殺奈がいた…俺は殺奈に近寄り病室に
置いてある椅子に座り
殺奈の手を握り締め
消えないでくれ…
目を覚ましてくれと…
願い…祈った…


(良かっね…
彼女無事みたいだよ…
彼女を大切にしてね
神田ユウ…)

そして
4日がたったある日…

俺の頭が撫でられてる感覚があった…
優しい…
もしかしてと思って
顔をあげると
そこには
俺の頭を撫でながら
微笑んでいる殺奈の姿があった
俺は嬉しくて…
一粒の涙が頬を伝う…
「か…神田!!
どうしたの!?
えっ…と…
あっ!!
そうだ
まだ言ってなかったね
ただいま!!(ニッコリ)」
俺は思った…
こいつを…殺奈を
悲しませたりしない
辛い思いをさせないと…!!「あぁ…お帰り(微笑み)」
俺はそう一言言うと
殺奈ん強く優しく抱き締めた



〜続く〜

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