東方奇怪冒険

□咲夜の世界
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咲夜の寝室

「まずい・・・皆、飛び出して!」
咲夜の部屋に唯一ある窓から四人の人影が飛び出した。四人の表情はどれも切羽詰まっていた。
「尻の穴にツララをぶち込まれた気分ね!あそこにいたら全員ナイフで串刺しにされていたわ!」
と言いながら滞空しているのは氷精のチルノ。
「音を聞くだけでブルドーザーだって分かるように!スペルカードのパワーだけで分かる!私たちは、彼女を、怒らせてしまった!」
上海人形を紅魔館の壁に引っ掛け、紅魔館の敷地の外に着地した人形師のアリス・マーガトロイド。
「だから私は関係ないって言っているでしょう!幽々子様にワインのお使いを頼まれただけなんですよ!咲夜さんにそれを話せばちゃんと聞いてくれるはずです!」
同じく敷地外に着地したのは魂魄妖夢、彼女は言った通りワインを分けてもらいにきただけなのだった。
「諦めた方がいいわね。あのメイド、悪戯にはかなり厳しいから一緒にいただけの私達もHと一緒に串刺しよ。」
かくいうアリスもパチュリーに本を借りに来ただけである。妖夢とアリスは別々の用事でここに訪れたのだがチルノと約一名の悪戯に付き合わされてしまっただけだった。
「ちょ、アンタ今私のこと馬鹿って言ったでしょ!馬鹿って言う方が馬鹿なのよ!この馬鹿!」
「今馬鹿って何回言った?」
「H!」
アリスの問いに条件反射で返事をするチルノ。アリスはやれやれだぜ、という感じて肩を竦めている。
「ともかく、私は関係ありません!もうワインの代わりに香霖堂でウォッカでも買って帰りますよ!咲夜さんの相手をしている暇なんかありませんし。」
そう言いそそくさと香霖堂のある人里の方向へ一人で行ってしまった妖夢。

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