短編

□禁じられた遊び
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もう二度とお前を離さない。
お前の白い肌によく栄える薔薇の首輪に繋げて、俺の所有物。
俺の物。


誰にも、触らせたくない。


触らせない。


なら、閉じ込めよう。


鳥籠を用意しよう。
大きすぎたらお前はどこかに飛んで行く。
小さすぎたらお前は傷付いてしまう。
なら、中くらいの鳥籠を用意しよう。
そしてお前を閉じ込めよう。


「自殺なんて、させないからな。舌を噛んで自殺するなんて許さない。だからー……これ、くわえてろよ」


そう言って差し出すのは銀色の鎖。
嫌々と首を横に振る聞き分けのない相手の口に、無理矢理鎖をくわえさせる。
すると痕をつけたくなくて自由にさせていた相手の手に振り払われる。
涙目のお前が俺を見つめる。


「なんで、止めてくれよ、結羽留(ユウル)……………」
「嫌だよ。俺はお前が好きなんだ。誰があんな女なんかと結婚させるかよ……」
「結羽留…………」
「うるさい!」


怒鳴ったとたんに、小さく跳ね上がる君の小さな肩。
ごめん、少し怖かったかな?
でも君が悪いんだよ?
俺に嫌な事を思い出させるから。
今、この空間に居るのはお前と俺。
それ以外はどうだっていいじゃないか。
そう思わないかい?


「結羽留、止めてくれよ………なぁ、頼むから」
「じゃあ、俺に抱かれてよ莉雨(リウ)。」
「ふざけるなよっ!俺は………男だぞっ」
「知ってる。そんなにやだ?」
「当たり前だよ!」
「じゃあ媚薬でも使おうかな。そしたらいくら梨雨でも俺によがるでしょ?」


嫌がる梨雨を無理矢理押さえつけて、口移しで液体を飲ませる。
咳き込んで吐き出そうとするけど、無駄な努力だね。
ちなみにそれ、即効性だから。
上気した頬に潤んだ瞳で俺を睨み付けてくる梨雨。


逆効果。


でも、今回は何もしないよ。
お前が、俺を求めるまでな。



けれども梨雨は俺を拒むかのように背を向けて、処理を始める。


「ふっ、ん……………っ」


艶を含んだ声と共に、いとも簡単に梨雨が果てた。
毎回毎回、いろんな手を使って俺にすがるように仕向けてるのに、どうしてお前は俺を拒むんだよ。
今宵も1人で果てる、お前が憎らしいよ。


「それ、舐めて綺麗にしろよ」
「え……」
「お前の出したもんだろ?自分で綺麗にしろ」
「結衣留っ」
「うるせぇよ」


頭を床に押し付けて、無理矢理自分が吐き出した精を舐めさせる。


聞こえてくる泣き声。




“どうしてだよ”










“なんで”








違うよ。


俺が聞きたいのは、




そんなセリフじゃない。


















お前を愛してる
それでもお前が俺を求めないっていうんなら、仕方ないよな?


お前が求めるまで、


さんざん調教してやるよ

















『禁じられた遊び』
(早く俺を求めてよ)
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