月光館学園高等部
□You are me…
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求めたものは曖昧だったかもしれない。
待っていたものは絶望だったかもしれない。
以前の僕ならば…
それで構わなかったのかもしれない…
それが僕を作る…
全てだったのかもしれないから。
<You are me…>
タルタロス…最上階前…。
決戦前だと言うのに…この胸に突っかかる……言葉がある。
━━━僕たちの絆は…永遠だよ
そうだ……ファルロスの言葉だ。
思い出せば…別れの時が近いって言われた。
それが……こんな形だったのか?
「…ちょっと、何、辛気臭い顔してるのよ」
ゆかりが鬱蒼とした表情を浮かべている、彼に話し掛けた。
タルタロスも最上階寸前だというのに……、リーダーである彼の顔色が優れない。
疲労…そんなはずはない。
彼は、今日一日中、いつものように笑いながら過ごしていたのだから。