シリーズ
□「ねぇ」シリーズ
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「ねぇねぇ。」
「なんだ?」
「席替え、席離れちゃったね〜」
「そうだな〜」
「あたし、先生に何か気に障る事したのかな〜」
「さぁ?別に気に障る事してよーが席替えとは関係ねぇと思うけどな」
「先生も人なんだよ!?ちょっとしたダークな所があってもおかしくはないじゃん!!」
「まぁ…な。それじゃあ、何か心当たりとかあるのか?」
「ん〜、あんまりない気がする。」
「それじ…」
「あっ!!」
「ど、どうした!!」
「大した事ないんだけどね、この前の日曜日に買い物しに街に行ったら近くのカフェでちょうど先生が振られてるところ見ちゃった!!」
「ほう…、それ大した事あるよな絶対。」
「確かその時小さく笑っちゃったんだよね〜」
「おいおいそれめっさ最悪じゃん!!人の不幸を笑うだなんて!!」
「だって、彼の別れる理由が『俺のプロテイン飲んだだろ!!』なんだよ!!」
「プロテインどんだけ大事なんだよ!!」
「でしょ!!しかもそれに対して先生ったら『だって私の大事なPSPにプロテインこぼしたじゃん!!』とか言ってたんだよ。」
「まぁ…どっちもどっちだな。」
「因みにその後彼が『プロテインなんかで怒って悪かった!!』って言って仲直りしてたよ。」
「仲直りするの早っ。まぁ、プロテインで別れるのも馬鹿らしいしな。」
「とんでもない話のオチだよね。」
「そうだな……………あ、後ろ。」
「へっ?………ギャー!!先生!!」
先生って神出鬼没
「2人とも次の席替え楽しみにしててね、って…。」
「てか俺まで!?」
「いいじゃん!!一緒に一番前のセンターに行く勢いでさ!!」
「絶対やだ!!」