book2

□最高の誕生日
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最近澪の様子がおかしい

妙に慌ただしいというか

なにかあったのだろうか?
そうだとしたらあたしに話してくれたって良いのに

あたしはそんなに頼りないだろうか?

だめだ、練習に集中できん!

どうしてくれるんだよ…ばか澪っ

そんな帰り道、澪が8月21日に予定を開けとくように言われた

あたしの誕生日じゃん

澪はそのこと考えていてくれてたのか?

そう思うと一気にうれしさが込み上げてくる

単純?良いだろ、別に

好きな人が自分のことを考えてくれているのはすごいうれしいんだ

澪はどうするつもりなんだろう?

気持ちが込めてあればなんだってうれしいけどね! 楽しみど仕方ない


誕生日当日

澪に連れられて来た場所は

「あたし達の小学校?」

「うん。律との思い出の場所を廻りたいと思って」

「そっか」

久しぶりに見る小学校

やけに小さく見えるのはあたしが成長したっていう証なのだろうか

「ここで律と出会った」

「うん」

小学生の時の記憶が蘇る

澪と初めて出会った日のこと、初めて話た日のこと

どんどん流れるように蘇る

「律が初めて話をかけてくれた時、正直戸惑った。けど律といると素直になれて、仲良くなれて本当にうれしかったんだ」

「そっか、あたしは澪が可愛かったからつい、いじめちゃったな。まぁ、今もだけど」2828

「なっ////」

ほら、すぐ赤くなって可愛いやつ


そして次に向かったのは中学校

ここでも色々なことがあった

澪が急に大人っぽくなってモテていくから、あせりと不安を隠せられなかった

でも、澪は全部断っていた

好きなやつがいるのか?とか思ったけど、怖くて聞けなかった

澪も恋愛話は触れてこなかった

澪とこのまま一緒にいられるならこのままで良いって思っていたんだ


そして今通っている高校

ここで、あたし達は軽音部を立ち上げて、約束通りバンドを組んだ

澪は最初文芸部に入るって言ってたのを無理に連れて

でも、無理矢理連れてきて良かったって思っている

やっぱり澪とやりたかったから

だから、澪が音楽を誘ってくれてありがとうって言ってくれた時はすごくうれしかった
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