book2

□無防な発言
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だいぶ慣れてきた所であたしはまた手を離した

「り、りつ、急に離すな!」

「大丈夫だよ。あたし前で待ってるからそこまで滑ってみて」

あたしは澪と距離を置き、澪が来るのを待つ

澪はゆっくりだけど、距離を縮めて向かってくる

そしてあたしは澪を受け止める

「律!滑れた!」

澪は嬉しそうにはしゃぐ

「すごいじゃんか!」

あたしは澪の頭を撫でると澪を照れながらも嬉しそうにする

かわいいやつめ

後でご褒美でもあげるかな

それから一緒に滑って、疲れてきたし、時間も時間なので帰ることになったのだけど

「痛っ」

「大丈夫か!?足首が痛いのか!?」

「うん、ちょっと」

「最初は恐いから足首に負担をかけちゃうからな。もうちょい早く気づいてれば…ごめん、澪」

申し訳ない気持ちでいっぱにになった

「ううん、楽しかったしスケート出来て嬉しかったよ」

澪はあたしに笑いかけてくれる

「…でも」

いてっ!?

澪があたしにでこぴんをした

「あたしが良いて言ってるんだからいいんだよ。そんな顔するな」

あたしはよっぽど情けない顔をしていたらしい

「うん、ごめんな」

「謝らないの」

「……ありがとう」

「よし!」

澪はあたしに笑いかける
あたしもつられて笑う

「澪!おぶるから乗れ!」

「え、恥ずかしから嫌だよ///」

「だめだ!これは強制だぞ!」

歩かせられるかっての
これくらいのことはさせろよ

澪は渋々乗ってくる

「今日は滑れた祝いになんかご褒美やるぞ?」

「え、ほんと?」

「おう!なにが良い?あ、あんまり高いのは無理だけど」

「…じゃ、キスして」

えっ

「うわ、律、危ない」

「あ、わるい」

あまりの衝撃に澪を落としそうになってしまった

「律、耳赤いよ」

「う、うっせぇ!キスしてやんないぞ?」

「やだっ」

嘘、後でちゃんとするよ

キスだけで済むとは保障しないけどな!
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