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□encounter
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「…お、澪!」

「あ、な、なに?」

「ぼーとしてどうしたんだよ? 熱でもあるのか?」

律があたしのおでこに手をのける

「!? だ、大丈夫!」

あたしはとっさに顔を背ける

「本当か?」

なんていいながら律は首を傾げる

「ほんとだよ」

「なら良いんだけどさ、なんかあったらちゃんと言えよ?」

心配そうに見つめる律

「うん///」

なんでそんなに優しいんだよ

そんなに優しくしないで

これ以上好きになるのが恐い

この気持ちが伝われば楽になるだろうか

気づいて




気づかないで

もし、軽蔑されて律があたしから離れたら
あたしは生きていけない

矛盾している

この気持ちがあたしを苦しめるんだ


「ねぇ、澪は好きな人いる?」

!?いきなり聞かれたのでびっくりしてしまう

なんで今になってそんな事聞くんだよ

「いないのか?」

…言える訳ないだろ
お前なんだから

「律はどうなんだ?」

「あたしはいるよ」

えっ

「好きなやつはって澪!?」

あたしはその場を逃げたした

嫌っ

聞きたくない

律に好きな人がいたなんて


必死に走って自分の部屋に駆け込む

律にだって好きな人はできる

そんなことわかってたはずなのに

でも、実際に聞くとこんなにも胸が痛くて苦しい

どこかで期待していたんだ

律とずっといられるんじゃないかって

自惚れてた
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