book2

□恋はハリケーン
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私がみんなのお茶を入れているときに聞こえてくる会話は面白い内容ばかりなの。


恋はハリケーン


唯先輩のヘヤピンを取ったときの髪型はかっこいいですよね。
梓ちゃんのさらりと言った一言が部室の雰囲気を変えましたの。部室には私、琴吹紬の他にも澪ちゃんがいるんですけども、またこのお二人の恋人話が面白いのよ。


「いや…律だって…その前髪を下ろしたら…かっこいい…ぞ…?」


平静を装いながら澪ちゃんは言葉を発したつもりなのだろうけど、実際のところは思いっきり赤面しちゃっているし、ティーカップを持つ腕はガタガタに震えているしで、全く動揺が隠せていないの。
しかもその後に小声で「いつもかっこいいけど…」だなんて言うものだからタマリマセンワー!!


「唯先輩は普段だらしないですけど、ライブのときとかかっこよくなるんですよ。」
「律だって、だらしないけどちゃんとするときはしっかりしてるぞ?」


次々にさらりと零れる2人の本音。決して嫌みとしてではなく、あくまで2人の恋人に対しての褒め言葉を無意識に発しているの。
私はこの素晴らしい状況に立っていたいのだけれど、さわ子先生に用事を頼まれていたのを思い出して、この音楽室から出て行かなければならないの。
名残惜しく音楽室を出ようとしたところ、何やら扉の外から2人の女の子の声が聞こえてきたの。


「えー!あずにゃんのが可愛いよー!」
「なにをー!澪のほうが可愛いんだ!」


というささやかな語り声が。
これは!私は急いで扉の方へそっと近寄り、耳をすませるとりっちゃんと唯ちゃんが口論している様子が伺えます。


「澪なんてなー!恥ずかしがり屋なのに、あたしといるときは、めーっちゃ甘えてきるんだからなー!」
「あずにゃんだって普段厳しいけど、2人でいるときは優しくしてくれるんだよぉ!」


キマシタワー!りっちゃんと唯ちゃんもお互いの彼女の自慢やらノロケやらを言い合っていてお互いにヒートアップしていたのよ!
熱く言い合って結構大胆なことも言ってしまっているの。
音楽室では澪ちゃんと梓ちゃんがりっちゃん、唯ちゃんのノロケをしていて、扉の外ではりっちゃんと唯ちゃんが澪ちゃんと梓ちゃんのノロケをしていてっていう素晴らしい状況に私は挟まれていますの!
ここは天国ですか!



今日も音楽室は平和です。







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友達で憧れの白銀さんと合宿SSを書かせていただきました(>u<*)

恐れ多いというか、夢みたいです!

お泊りに行ってたのはこのためでもありましたb

ムギ=あたしらでもありますW

題名はワ◯ピースからいただきましたっ

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