book2

□君フェチ
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律はあたしの髪を撫でたり梳いたり、よく触ってくる

「律はあたしの髪触るの好きだよね?」

「うん、触りたくなる。嫌だった?」

「ううん」

律に髪を触られるのは嫌ではない

寧ろうれしいくて

つい顔が緩んでしまう

「ふふっ、澪可愛いな。気持ちいいのか?」

あたしは黙って頷く

それを見た律は嬉しそうに笑って、またあたしの髪をさっきより激しく撫でる

「律、ボサボサになっちゃうよ」

「後で直してやるよ」

律は笑いながら言い、止める気配を見せない

そんな律を見て、あたしもうれしいし別にボサボサになっても良いかなんて思ってしまう

「澪の髪はサラサラで綺麗だよな」

「ありがとう// 手入れは大変だけどな。 律は髪の毛フェチだよな?」

すると律は一瞬きょとんとした顔をして、すばらくしてから微笑んだ

「髪の毛フェチって言っても澪の髪だから触りたいんだよ。 他の人の髪はそこまで触りたいって思わないし」

きゅんっ

胸の奥が絞まって、一気に心拍数が上がる

こんなことを平気で言うんだから堪ったもんじゃない

「それだけじゃないぞ。澪の手だって、澪の手だから繋ぐと安心するし、繋ぎたいって思うし、澪の匂いか嗅ぎなれてるからわからないけど、澪がシャンプーとか変えたらその匂いが好きになるし、他も全部澪だから好きなんだ」

律はニコッと笑いながらあたしに言う

うれしいけど、そんなこと聞いたら恥ずかしくて

「へ、へぇー」

動揺を隠しきれず曖昧な返事をしてしまった

でもあたしもそうだ

別にフェチとかじゃなく、律が好きだから好きで触れたいって思う

「澪の唇も好きだから、キスしたくなる」

そう言った途端、奪われる唇

「澪の全部が好き、しいて言えば澪フェチだな」

満遍の笑みでそう言う律


「ばか律///」

もう、顔がまともに見られない

あたしの心は完全ノックアウトされてしまった


律はあたしのあらゆる所全部好きだから、澪フェチだって言ってくれた

なら、あたしは律フェチなんだなって思ったら、なんだか笑みが零れた


「なに笑ってるんだ?」

「ひみつ」

「えぇ〜、教えろよ」

律は不満そうな顔をしてるけど、今は照れ臭いから言わない


また今度、不意に言って仕返しをしてやるんだから







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友達とフェチの話をして、その後このSSを書きました!

あたしはついでに匂いと手フェチです←聞いてない

でもフェチってやっぱり好きな人のが好みになりますよね?

あれ、違うのかな?

ま、まぁ、そんなこんなで読んでいただきありがとうございました(>u<;)

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