book2

□ロリとツンデレ=最強!?
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今日もいつも通り部室でお茶をしていた時だった

「あれ、ケーキが一つ多いわ」

どうやらムギケーキを多く持って来てしまったみたいだ

「どうしよう……あっ」

ムギは困ったように考えていたが、なにか良い案が浮かんだような顔をした

「早口言葉で買った人が食べるのはどう?」

ムギからの提案、これはもうやるっきゃない!

「早口言葉か。よしっ、やったるぜ!」

あたしはやる気満々で話にのる

「絶対負けないよぉ!」

唯もかなり張り切っているようだ

澪と梓もやれやれという顔をしながらも、なんだかんだ参加してくる

「ただやるだけじゃつまらないわ!1番ダメだった人は罰ゲームにしましょう!」

「そうだなって、さわちゃんいつの間に!?

本当に神出鬼没だな、おい

「で、気を取り直してお題はなに?」

「東京特許許可局局長急遽休暇許可却下(とうきょうとっきょかきょくきょくちょうきゅうきょきゅうかきょかきゃっか)って言うのはどう?」

う、うわぁ、なにこのレベルが高い早口言葉

しかもそんな笑顔ですんなり言うなんて

ムギ、お前は鬼畜なのか

「な、なんか難しいそうだな」

「は、はい」

さすがの澪と梓も不安になってきたみたいだ

「じゃ、順番はくじで決めましょう」

ムギはくじを作ってみんながそれを引く

「1番最後か」

順番は1さわちゃん、2梓、3ムギ、4澪、5唯、6あたしの順になった


そして最初のさわちゃんが早口言葉を言う

さすがだ

最後まで噛まずに言えていた

やっぱり教師は滑舌も良いものなのか?


そして次に梓

緊張しているよう

ふんすっと気合いを入れて早口言葉を言うが、おしくも3回目で噛んでしまった

「うぅ、不甲斐ないです」

梓は落ち込んでシュンとしてしまっている

「あずにゃん頑張ったよ」

そんな梓によしよししながら慰める唯

あいつらも本当に仲が良いよな

見ていて笑みが零れる


そして次はムギの番

は、早っ!?

そして完璧だっ

しかもまた笑顔で一切表情を変えないまま言いやがった

ムギ…いったいなに者なんだ


そして次はあたしの妻の澪しゃん!

最後の最後で噛んでしまった

うん、かわいい!

でも本人はとても悔しそうにしている

あたしが勝ったらケーキを分けちゃるからな!
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