book2

□No,Thank You!!
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律のことを好きと自覚してしまった日から苦痛な日々が続いた

幼なじみの女のあたしが好きだなんて言ったら引かれるんじゃないかって

律は離れていってしまうんじゃないかって

だからなかなか言えなくて、もどかしいくて

作詞する曲はいつも律を考えて書いて

律を想って歌って

律は気づいてないだろうな

けど伝わるんじゃないかってどこかで期待して歌い続ける

臆病だったんだ


「なぁ、澪っ!澪の書く詩っていっつも恋愛ものだよな?」

「え、あ、そうかな」

「そうだろ?まぁ、曲に恋愛の経験とか書いている人って多いしな。澪もそうなの?」

「え、や、その…」

律はまっすぐあたしを見つめる

「っ〜////り、律には関係ないだろ!?」

「関係あるね!大ありだ!」

「なんでだよ!?」

すると律の顔が一気に赤くなり、なにか決心したかのような真剣な顔になった

「澪が好きだから」

えっ

「ずっと前から…って澪!?泣いてる!?」

律があたしを好きだなんて夢みたいで

気づいたら泣いてしまっていた

「そうだよな、こんなこと言われても困るよな。悪い、忘れて」

律はあたしの前から去ろうとする

今言わなかったらいつ言うんだあたし!

「違う!あたしもずっと前から律のこと…好きだったからっ」

律が驚いた顔でこっちを見る

「ほ、本当か!?」

「…うん////」

すると律に急に抱きしめられた

「ちょ、り、律!?////」

「やったぁー!澪好きだー!」

「律っ、声大きい!////」

「これが黙っていられるか!澪大好きだぁー!」

「っ〜/////いい加減にしろっ」

べしっ

「いてっ」


付き合う前は辛かった

けど、いいんだ

だって今、強く、深く愛してるから

いつか辛かった過去も良い過去と思えるのだろうか?

けど今はこのままでいい

今幸せならそれで良い

過去を良い過去と思えるその時まで

今はこのままで


まだちょっと遠慮したいの

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