book2

□最高の誕生日
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8月21日

この日は特別な日

あたしの大切な人が生まれた日だから

律はもうすぐ18歳になる

本当に月日が経つのは速いな

律と出会って色々なことがあった

引っ込み思案だったあたしを律は引っ張ってくれて

最初は戸惑ったけど律の性格、人柄を知り、自然と心を開くことが出来た

初めての親友

そしていつの間にかあたしはそんな親友に恋をしてしまったんだ


この気持ちを自覚してしまった日から、世界は一変してしまった

気づいたらいつの間にか追いかけてしまう背中

いつも考えているのは律のことばかり

頭は支配され、胸を締め付けられる

この気持ちどうしたら良い?

伝えたいけど、恐いんだ

律を失うのが何よりも

だから、必死で押さえ込んでいた


けど、君の言葉でまたあたしの世界は一変した

「澪、好きだ。付き合ってほしい」

うれしくて、嘘みたいで涙が止まらなかった

その日からあたしと律は恋人という関係になったんだ


初めて恋人としての律の誕生日

だからなにか特別な祝い方をしたいけど、考えてもなかなか良い案が浮かばない

「澪、どうしたんだ?そんな難しい顔して」

「あ、いや、考え事してた」

「ふーん、早く部活行こうぜ?」

「うんっ」


ムギに相談してみようか?

いや、でもせっかくだから自分一人で考えたい

プレゼント、なにが良いだろうか?

手作りとかの方が気持ちが伝わるだろうか?

むしろ、あたしをプレゼント…ってなに考えてるんだあたし!?////あせあせ

自意識過剰にもほどがある!お、落ち着け、もちつけ!

「おい、澪。一人でなに慌ててるんだよ; てか、顔赤いぞ?」

「な、なんでもない!さ、さぁ、練習練習!」

「?」

律は不思議そうな顔をする


や、やばい。練習も結局集中出来なかった

そうして悩んでいる間ににどんどん律の誕生日は近づいていく

律には感謝をしきれないほど感謝をしている

この気持ちを伝えることがなによりも大事なんじゃないだろうか?

あたしが律に出来ることは…
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