book2
□やめられない、とまらない
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あたしの家で澪とおやつを食べている時のこと
ぽりぽりぽり
「かっぱえびせんって本当に食べ出すと止まらないよな」
「うん。しょっぱすぎず、後を引くように塩加減とか工夫してるらしいぞ。塩分は食欲を増加させるんだってさ」
「へぇー。だから止まらないのか」
ぽりぽりぽり
「マックのポテトもそうだよな」
「おぉ、確かに!あれも食べると止まらないな!」
「やっぱり、しょっぱいのは後引くんだな。甘いとそんなにいっぱいは食べれないもんな」
確かにそうだけど、あたしはどんなものより甘くて後をひくものを知っている
「あたし、甘くて後ひくもの知ってるよ」
澪はなんだ?という顔であたしを見てくる
「澪とのキス」
「なっ//////」
あらあら赤くなっちゃってかわいいな
「お、お前は」
言葉にならないらしく、澪は口をぱくぱくしてる
からかった訳じゃなくて、事実だぞ
かっぱえびせんやポテトより断然に後をひく
夢中になって止まらなくなって
あたしを虜にするんだから
「味わって良い?」
「えっ」
澪の返事を聞く前にあたしは澪に口付けをした
やめられない、とまらない