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□無防な発言
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休みの日、あたしは澪の部屋でごろごろしている

「あちぃ〜、なんで6月なのにこんなに暑いんだ〜」

「そんな事言ったってしょうがないだろ?」

やっぱ温暖化なのか?

…それにしても

「どうして澪の部屋のクーラー壊れてんだよ〜」

「しかたないだろ、寿命だったんだよ」

寿命って;

でも暑いものは暑い

「うぅー、暑くて溶けちゃうぞ?」

「溶ければ?」

ガーン

「澪しゃん、ひどい」

うるうる

「たく、しょうがないな。涼しい場所に行くか?」

「涼しい場所って?」

「図書館とか」

「えぇ、図書館静かにしないといけないじゃん」

「そうだけど、他に涼しい所なんであるのか?」

んー、涼しい場所〜
はっ!

「スケートしようぜ!」

「スケート!?」

「おう!涼しくて、遊べて一石二鳥じゃん」

「ま、まぁ確かに。でも、あたしスケートやったことないぞ?」

「じゃ、あたしが教えてやるよ!」

そしてあたし達はスケート場に向かった

「うはぁー、涼しい!」

「うん!律はスケート結構やったことあるのか?」

「3回くらいな!まあ、並には滑れるぞb」

それからシューズを履く

「律、どうやるの?」

「これは、ここの金具に紐を引っ掛けて、交差させてから最後結ぶんだ」

「へぇー、こう?」

「うん!解けないようにしっかり結べよ?」

「わかった」

準備が終わり、よいよリンクに入る

「うわぁ、り、律!」

ぐらぐら

「大丈夫、支えててあげるから」

おぼつかなく、立っているのがやっとみたいだ

誰だって最初はそんなもの

最初から滑れる人なんていない

いたらそいつは超人だ

「いいか、まずあたしがゆっくり滑りながら引っ張るから、澪はバランスを保って」

「う、うん」

あたしはゆっくりと滑って、澪の手を引っ張る

「うわ、り、りつ」

「大丈夫、ちゃんと支えてるから」

滑っているうちに澪はぐらつかなくなってきた

「じゃ、手を離すな」

「えっ!?ま、まって」

あたしはゆっくり手を離す

澪はちゃんとバランスをとれている

「よし、じゃ、次は滑り方な!まず、澪スキーの滑り方は覚えてるか?」

「あ、うん。中学の時スキー教室でやったから」

「あれと同じでハの字で斜め前に足を滑らせて進むんだ。また手支えてやるからやってみ?」

「わかった!」

澪はゆっくりと滑る

「止まり方もスキーと同じで斜めにすれば止まるよ」

シャッ

「本当だ!」

澪は嬉しそうにこっちを見る

あたしもそんな澪を見て嬉しくなる
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