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□相思相愛2
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私達はやっと恋人になれた

「あのさ、澪」

「なに?」

「澪は今、家から大学通ってるよな?」

「うん」

「あたしのアパートに一緒に住まない?」

「えっ」

いきなりだったのでびっくりしてしまった

「ダメかな?もっと澪と一緒にいたい」

律が不安そうに聞いてくる

嬉しくてたまらない

「いいの?」

「うん!あたしがそうしたいんだ」

「ありがとう。よろしくお願いします」

すると律はうれしそうに笑った

「これ、合い鍵」

「ありがと」

「合い鍵渡すの夢だったんだ!なんか澪はあたしの!って感じがして」

「っ///////」

そう言って律は爽やかに笑った
不意に胸が高鳴る

「…心配しなくっても、もうあたしは律の、だから」

あたしなに言ってんだ!? 動揺でとんでもないことを口にした気がする

慌てて弁解するために律の方を見ると、律は真っ赤になっていた

かわいい

「そっか、あたしも澪のだぞ!」

照れながらも勢いよく抱きしめてくる律

もう、なにもかもが愛しい

「親に言って、宅配に頼んでから明日来るからな」

「…うん」

そんな悲しい顔しないで
帰られなくなる

「律。帰らないと一緒に住めないから。明日ちゃんと来るからな」

「…わかった。早く来てね」

寂しそうにしながら、律が抱きしめてくる

っ、 律あたし萌え死んじゃうよ

「わかった。じゃ、明日な!」


そして次の日、あたしは親に許しをもらい、宅配も頼んで、今律の家に向かっている

ガチャ

ドアを明けた瞬間、律が飛び込んできた

「澪ー!会いたかったぞ」

その言葉に頬が緩む

「あたしもだぞ」

そういって律の頭を撫でた
すると気持ち良さそうにしている
犬みたいでかわいい

「澪ー、お腹へった」

「じゃ、夕飯作ろうっか」

「今日はなに作るの?」

「肉じゃが」

「おぉ!肉じゃが♪」

そして肉じゃがを作ってると

「うーん、良い匂い♪」

「あ、こら。つまみ食いするなよ」

「えー、食べたい」

「後で食べれるだろ?」

「ぶー、わかったよ」

そして肉じゃがが出来上がって

「いただきまーす」

「どうぞ」

「うまっ!やばっ!あたしの胃袋完全に堕ちたわ〜」

「ふふ、ありがと」

ほんとに美味しそうに食べてくれて
こっちも作ったかいがあって嬉しくなる

「ごちそうさま!あたし洗っとくから、澪お風呂入ってきなよ」

「うん、ありがと」
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