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□相思相愛
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あたしは高校を卒業して大学に通っている

澪とは別の大学だ

そして離れて気づいた

澪のことが好きだということに


澪は特別な存在とは気づいていた

けど、幼なじみだからなんだって思っていたんだ

けど、澪と離れて澪に彼氏ができたらと思うと、ものすごく胸が痛くって

ようやく気がついたんだ

最近はサークルやらバイトで全然会えてなくって

今回久しぶりに会えることになった

気合いを入れすぎて早く来てしまい、早く会いたいなと思ってると懐かしくて、心地よい声がした

「律、ごめん 待った?」

振り返ると澪の姿

「……」

あたしは思わず黙り込んでしまった

「律?」

澪が不思議そうに話しかける

「い、いや、待ってない」

我に戻り、慌てて返事をする
澪が大人びていてつい、見とれてしまってた

「そっか、ボーとしてたけど、大丈夫?」

「うん、久しぶりだな澪」

悟られないよう、なるべく平然に返事をする

「そうだな、色々あってなかなか会えなかったからな。これからどこ行く?」

「澪はお昼食べた?」

「まだ食べてない」

「じゃ、食べようぜ!」

そして話の流れであたし達はお昼を食べることなり、レストランに入った

「澪は最近どうだ?大学とか…」

「うーん、最初はやっぱり不安だった。自分で言うのもなんだけど、人見知りだし。でも、サークルとかで活動してるうちに少しずつ馴染めた」

「そっか」

なんだこの気持ち
私がいなくっても澪は大丈夫なんだと思うと不安になる

「律は最近どうなんだ?」

「あぁ、あたしは勉強がついていけなくってな」

「おい、しっかりしろよw」 

お互い他愛もない会話をしていた
最近順調か、とか、主に大学のことを話して盛り上がる

でも、たった1つのことが口には出来なかった

「彼氏いるの?」という一言が

もし、「いる」と言われてしまったら立ち直れないから

「澪は明日大学ある?」

「明日は5時限目だけある」

「そっか。ぢゃあさ、あたしのアパート来ない?もっと話したいし」

「えっ」

急な話だったため、びっくりする澪

自分でも自分の発言にびっくりしていた

けど、もう言ってしまったから後には退けない

「ダメ、かな…?」

「っ…、良いよ」
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