request
□最高の愛を君に
1ページ/4ページ
しとしとと降る雨
独特な臭いと、じめじめした空気
この頃ずっと雨が降り続いている
いくら梅雨だといっても、いい加減に晴れてほしいものだ
「澪〜、あじぃ〜」
「うん。雨が降ってても、気温が暑いからむしむしするな」
あたしは今、澪の部屋でダレている
「澪〜、あじぃ〜」
「お前何回言ってるんだよっ」
だって、せめてカラッと晴れた暑さなら許せるが、このむしむしと蒸されるような暑苦しい感じが堪らなく嫌だ
「クラーの温度下げてよ〜」
「これ以上下げると体に良くないって、環境にも」
澪しゃん、環境を意識してるのは偉いけど、このままだとあたし溶けますよ?
すると澪はなにか思い立ったのか立ち上がり、下へと下りて行った
澪がいない間に温度を下げようとした時
「あ、こら律っ」
見つかってしまい、敢え無く失敗
「だって、蒸されて死ぬ〜」
「我慢しろ、これあげるから」
澪が差し出してきたのはアイス
あたしには光って見えた
「澪ー!大好きだー」
「うわ、ちょっ、危ない」
あたしは澪に飛び付く
「急に抱き着いたら危ないだろ?それに暑いから離れろ//」
「いやっ、嬉しいんだもん」
「離れないとアイス食べれないぞ?」
「うぅ」
あたしはしょうがないく離れる
「どっちが良い?」
澪が差し出したのはイチゴとアップルのアイス
ぬぅー、迷い所だ
「アップル!」
「はい」
「ありがと」
あたしは急いで袋を開け、アイスにかぶりつく
「んー、生き返るぅ」
「うん、おいしいな」
澪のアイスも食べたいな
「澪、一口ちょうだい!」
「ん?はい」
澪はアイスを差し出したが、あたしはスルーして澪の口に舌を差し込む
「!?んっ」
そして冷たく、ちょっと温くなったアイスを澪の舌と一緒に味わう
「き、急になにするんだ/////」
一通りした所で離すと澪は真っ赤
「ん?アイスもらったんだよ」
「でも、急に///」
「嫌だった?あたしは普通に食べるよりおいしかったけどなぁ」
澪は俯いて黙っている
ちょっといじめ過ぎたかな
「澪、わるか「あたしにも…」え?悪い、聞こえなかった」
すると澪が赤くなりながら涙目で見つめてくる
「あたしにも律の食べた…い////」