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□いつもの帰り
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いつもの帰り道、私はいつも一緒に帰る人と帰っている。

ただ、いつもと違う事が1つだけある。

それはその人の関係だ。

「…寒いな、みお。」

「…うん。」

ポケットに手を突っ込んだまま歩いてる律が話しかけてくる。

実は、私と律は3日前から付き合っているのだ。

律が告白してくれて…

すっごく嬉しかった。

でも、今は少し困ってる。

「「………………」」

いつもはずっと話して帰っているのだけど、付き合い始めてから上手く話せてないんだ。

何を話せばいいのかわからない。

別に気まずいとかはないのだけど律の事を考えるだけでドキドキする。

(………あ、うぅ。)

話そうと口を開いても、隣にいる律を見るだけで声は一言も出ずに引っ込んでしまう。

今日も結局ほとんど話せずに学校と家の中間地点の公園についてしまった。

━━━━━ぴゅー

ここは風を遮る物がないので、すごく寒いんだ。

首を竦めながら手を温めようと口の前に手を持っていこうとしたら

「…手、寒いの?」

どこかそわそわしながら律が聞いてきた。

「うん。もう手袋とマフラー着けて来ないとな。」

律に答えるのが精一杯で手の動きが止まっていた。

「マフラーはいるけど…手袋はいらないよ。」

小さく、でもはっきりと聞こえた律の声。

律の方を見ると右手が勝手に動いた。

「だってこうすれば温かいだろ。」

顔を赤くし、笑いながらこっちを見る律。

「…………ぁ、ぅん。」

恥ずかしくて体が熱い。

でも、それ以上に嬉しい。

右手からゆっくりと伝わる律の温かさ。

律と手を繋いだ事は何回もある。

でも、この繋ぎ方は初めてだ。

「へへ…恋人繋ぎだな。」

キュッと遠慮がちに強くなる律の手。

…恋人ってすごい。

手を繋いだだけでこんなに幸せになれるんだ。

「うん…」

いつもと違う帰り道。

でも、これからはこれがいつもの帰りになったらいいな。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うへへ、はっ!いけないっ

つい頬が歪んでしまいます(´P`)

律澪かわいすぎるっ

だんさんのSSは素晴らしすぎますよ!

本当にありがとう(>Д<*)

宝物にします!

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