book3
□心はいつも葛藤中!
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カンカンに照りつける太陽の日差し
遠くアスファルトが歪んで見えるくらいの熱気
なにもしなくても汗は噴き出すように流れて
うちわを仰いでも来るのはぬるい風
暑い、暑い、暑すぎる!
そんな時はあの場所に行くのに限るだろう
「澪!プール行こうぜ!」
あたしは携帯を取り、澪をプールに誘っていた
そして今、あたし達は近くの大きな市民プールに来ている
「澪!早く!早く!」
「そんな慌てなくもプールは逃げないぞ?」
はしゃぐあたしに呆れたように笑う澪
急いで水着に着替えてプールに向かおうとしたのだか、ここで問題が発生した
「澪! 着替えたか、!?」
「あ、うん、着替え終わったよ」
目の前の水着姿の澪を見て、動揺が隠しきれない
露わになっている胸元、白い肌にすらっとしたスタイルさ
セクシーすぎる!てか、そもそも水着って下着とほとんど変わらないじゃん⁉
あたしの中にふつふつといけない感情が湧き出してくる
「律? どうかした?」
すると澪は不思議そうにあたしをを覗いてきた
い、いけない!あたしはその感情をなんとか抑えつけ、冷静を装う
「え、あ、水着似合ってる、かわいいよ」
「えっ///」
「〜っ、は、早く泳ぎに行くぞ?///」
「あ、う、うん///」
だけど、自分で言っときながらなんだか恥ずかしくなって、あたしは澪の手を取り、早歩きで顔が見えないように前を歩いた
「よし!泳ぐぞー!」
勢いよくプールに向かおうとした所、澪に腕を掴まれ阻止される
「こら、準備体操が先だろ?」
「えぇー、早く泳ぎたい〜」
「小学生か! ちゃんとしないと足つるぞ?」
「むー、わかったよ」
澪になだめられ、あたしはしぶしぶ準備運動を始めた