book3
□気持ちが通じるおまじない
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「ほむらちゃん、あたしのこと好き?」
あたしとほむらちゃんは付き合っている
だから、お互いの気持ちは知っているつもりだけど
でも気持ちを確かめるためか、またほむらちゃんの口から聞きたかったんだと思う
「え、えぇ、好き…よ///」
ほむらちゃんは赤面しながらも好きと言ってくれた
その途端、心が満たされていく
ほむらちゃんが言うこの言葉は不思議な力を持っているんだ
それこそまるで魔法のようで
「ありがとう、ほむらちゃん。あたしもほむらちゃんが大好きだよ//」
あたしもありのままの気持ちを言葉にした
するとほむらちゃんの顔がさっきよりも赤くなる
そんなほむらちゃんがかわいくて愛おしい
けど、そんな好きという言葉にも難点がある
自分がどれだけ想っているかという感情を伝えるために言うけど、明白にどれくらい好きなのかは伝えられない
好きという言葉にはたくさんの意味があるから、それが余計ややこしくさせる
友達として、気が合うから、一緒にいて楽しいから、とか考えたらキリがない
でも、だからキスが存在するんだと思うの
言葉に出来ない想いを伝えるために、言葉を話す口と口を重ねてお互いを感じ、気持ちを確かめて求めることも出来るから
「ほむらちゃん、キスしよう?///」
熱っぽく見つめながら言うとほむらちゃんは目を丸くし、オロオロしながらも頷いてくれた
あたしはそれを見てゆっくりと近づく
耳まで真っ赤にして震えながら目をつむるほむらちゃんがあまりにもかわいくて
あたしはそんなほむらちゃんを抱き寄せて唇を重ねた
あたしの気持ちがちゃんとあなたに伝わりますように