二次創作

□僕の物だから
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傷付けてしまいたくなるものには幾つかの理由がある。例えば本当にそれが嫌いだったり、なんかの腹いせだったり、僕の様にそれが好きで好きで仕方が無い場合。誰かに触れさせないように、自分だけのものにしていたいと思った場合。

歪んでるって言われるけど、僕はそれで構わないよ?


「骸クン、そんなに怖い顔して僕を睨まないでよ」

「……」


彼と多少の戦火を上げたが、精神だけの彼を永遠にここに閉じ込めておきたいが故に、殺すまで至らない微妙なラインの生を与える。だから彼は呼吸を繰り返すのがやっとなのだろう、先ほどから床の上で手、膝を付いて……壁に持たれかかりながらも僕の方をずっと睨んでいる。そんなに悔しいの? 骸クン。僕は君がここに来て正体を明かしてくれた時、なんだかどきどきしたんだけどね……


「綱吉クンは元気にしてる?」
「!」

「如何してそんなに反応をしてるの? 骸クン」


突然綱吉君の名前を出せば、彼は肩をビクリと振るわせた。
実は知っていたが、敢えてそれを感知しようとはしなかったし、僕としては気付きたくは無かった。骸クンは、綱吉君の事が好きなんだよね……

骸クンに近付いて彼の目線に合わせると、骸クンはかすかに口を開いて何か言いかけた。


「何? ちゃんとイイナヨ、聞こえないな?」

「……、な、その名を、呼ぶな…」

「へぇ? 何故? 僕は元気にしているかどうか聞いただけなんだけどね?」
「っ…」

一瞬悔しそうな表情を見せた骸クンも、僕が顎を上に向かせた事で更に表情を引きつらせた。
ねぇ、骸クン。もしも僕が今ここで君にキスをしたら、君は一体どんな表情で僕を見てくるのかな? やっぱり拒絶して綱吉君の名前を呼ぶのかな? それとも……無理やり“君”を奪ったら……君は従ってしまうかな?

「うん、そうだよね……僕に逆らえる人なんていないものね」

独り言の様に吐いた言葉に骸クンは睨みを効かせて来るだけで、大した言葉すら言わない。
でもね骸クン、黙っていられるのも今のうちだよ?


「最後に、綱吉クンに別れを言おうか……骸クン」
「! 何をっ……!!」


冷たい表情で見下ろした僕に対して、彼は一瞬の戸惑いを見せながらも、簡単に罠に引っかかる。残念でした、骸クン。僕は君を「殺す」気はないんだよ……

彼の口に僕の口を合わせれば、骸クンは酷く驚いた様子で抵抗を見せたが、僕は容易にそれを捻じ伏せて骸クンを下に組み敷く。寝そべる形となった骸クンの長い髪が、床に広がっているのを見るとなんだか悶えてくるよ。

「っ……、骸クン」
「、ヤメ、っ…」


拒絶する骸クン。でもそこで彼の口に舌を進入させると、彼は一瞬肩を振るわせ、少しの間抵抗を見せていたが、暫くすると抵抗する事無く従うようになっていた。
元から力など無いんだよね、そんな表情で僕を見てさ、誘っている様にしか見えないんだけど?

「骸クン、君は此れから僕の物なんだよ」
「……、クソ」
「ダメだよ、そんな言葉遣いしちゃ……じゃないとアゲナイからね」


涙目の骸クン。口元から流れる涎を指で掬い取り、僕は嫌がる骸クンの口に再びキスをした。そっぽを向いた骸クンの耳元で―――そして僕は低く放つ。


「君が綱吉君が好きでも、僕は君が好きなんだよ……骸クン」

「!」

驚いた表情をされたあと、半開きになった口からと息が漏れる。ただの一目ぼれなんかじゃない、僕は骸クンと永遠を交わすんだよ。僕だけのものにするんだよっ……!


「馬鹿じゃないですか? ……僕は、男です」

「そんな事関係ないよ、ヤっちゃえば君も僕には逆らえない」
「っ……ふざけた事をっ……!」


嫌がる骸クンを床に押し付けながら、僕は手を下へ持って行く。すると骸クンの下では軽く勃起したモノがズボンの上からも感じ取れるほどだった。
触れた途端びくりと反応する彼の体。骸クンを見れば彼は僕を睨むばかり。でも君の表情を見るとなんだか襲ってしまいたい気持ちになるよ。笑みが浮かんでくる……


「骸クン、実はキスが気持ちよかったんでしょ?」
「……ちがい、ますよ」
「じゃあ綱吉クンの事を考えて、僕とキスをしていたんだね?」

「……、そんなの、」
「否定しないんだ……骸クン」


苛々した。
骸クンが僕の事を見てくれない事が。僕は骸クンの事が好きなのに、どうして骸クンは僕ではなくて綱吉クンの事を考えているのか――だから力ずくで“彼”を奪ってしまう事にしょう。

「僕は、そんな骸クンなんて……嫌いだよ」
「っ……ぁ!」


ズボンを下ろして、勃起したモノを下着越しになぞれば、骸クンは苦しそうな声を上げた。嫌がっている表情で僕を見ながら、受け入れる身体で僕を強請るだなんて……最高じゃない?

「もうこここんなになってるよ? 骸クン」

「っ、やめろ」

「フフ、止めるわけないよ♪」
「!」

何度も何度も下着越しに下から先端にかけてなぞれば、骸クンの表情は苦しそうなものから辛そうな表情に変わってくる。別に何処につっこんだ訳でもないのに、骸クンのそこは先走りの液で濡れ始める。
ここで簡単にイかしてしまうのは勿体無いよね、骸クンの方を見ると彼は完全に僕によがってるようだよ。……頭の中では、綱吉クンのことでも考えているのかな。
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