銀
□あおいそら。
1ページ/2ページ
青く澄んだ空。
流れる白い雲。
暖かく差しこむ日差し。
何故、こんなにも清らかなのだろう―――。
あおいそら。
「・・・なぁ、銀時」
高杉は自分のひざの上に頭を乗せている銀時に視線を落とした。
「・・・なんだよ」
「空って、何であんなに清らかなんだ?」
銀時は高杉の顔をジーっと見つめる。
そして起き上がって首を傾げた。
「大丈夫か、お前」
「あたり前だろ。・・・俺は、清らかなんて言葉からかけ離れてるモンだからさ」
あの人を―――、
松陽先生を奪ったこの世界が、憎い―――。
・・・汚してやりたい、壊してやりたい、崩してやりたい―――。
でも、アレだけは汚れないんだ。
「空が清らかだとか、お前が黒過ぎるとかはどーでもいいんだよ」
・・・おい。俺が黒いなんて、いつ言った。
「・・・ガ、ガキの頃みたいに、お前と一緒にいられてる。何が汚れようが、俺はお前の隣にいる」
銀時は高杉の体を自分に寄せた。
無防備だった高杉は、銀時の腕の中に収まった。
「お前といられれば、それでいい」
銀時は高杉に唇を重ねた。
高杉の顔は薄く桃色に染まっていた。
高杉は銀時に背を向ける。
「しょ、しょうがねぇからいてやるよ。別に俺が一緒にいたい訳じゃねぇぞっ!?」
振り返って言った、その顔に銀時は萌えまくりだったとさ☆