Shortstory

□始まり
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運命って、





偶然とか言われているけど、





必然的な運命もあると思うんだ。











「いってきま〜す!」


「あら?レッド、お出かけ?」


「うん!」


「あんまり遠くに行かないようにね」


「わかってるよ!」


「ニョロモ、レッドの事よろしくね?」


「ニョ!」


「ぼく、こどもじゃないよ!」


「男の子は、一人で旅立つまでは子供なのよ」


「ええ〜」


「さ、遊びに行くんでしょ?いってらっしゃい」


「うん!」





ぼく、レッドっていうんだ!


まだ4さいだけど、げんきいっぱいさ!


きょうは、ともだちのニョロモといっしょに、いつものばしょにあそびにいくんだ!




「ついたー!」



やってきたのは、マサラのまちのはずれにあるもりをぬけたばしょにあるおがわのほとり。


ここはおひさまのひかりがいいぐあいにさしていて、おひるねするととってもきもちいいんだ!



「ニョ!」


「ニョロモ、おさんぽしようか」


「ニョ!」



ニョロモといっしょにかわにそってあるきだす。






「きゃーーーーー!!」



「……あれ?」


「ニョ?」



あるきだしてちょっとしたとき、きゅうにまえのほうからひめいがきこえてきたんだ。



「…いこっか、ニョロモ」


「ニョ!」



きょうみしんしんのぼくは、ひめいがきこえてきたほうにむかってはしりだした。






「あ……」





そこには、ひとりのおんなのこと、たくさんのポケモンたちがいた。


そのおんなのこはポケモンたちにかこまれていて、とてもこわがっていた。


それをみたとき、ぼくはとっさにからだがうごいていた。




「ニョロモ、みずでっぽう!」


「ニョ!」




ニョロモのみずでっぽうがポケモンたちにあたっていく。


ニョロモはつよいから、どんどんポケモンたちをたおしていくけど、ポケモンたちのかずはかるく10ぴきをこしていたからか、すぐにおいつめられた。



「う……ニョロモ、みずでっぽ…!」



ニョロにしじをだすまえに、ぼくはポケモンたちにとっしんされて、あしをすべらせて、かわにおちてしまった。




「はあ…はあ…ニョ、ロ………」



かわはふかくて、つかれていたぼくはおよげなくて、すぐにきがとおくなっていった。











(…こんなことしてちゃ…だめだ…あの子をたすけないと………ぼくのニョロ……)











かんぜんにきをうしなうまえにみたのは、きいろとみどりとあおだった。
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