Shortstory
□合宿?
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「皆で合宿に行きましょうよ♪」
…それはまた突然告げられた。
オーキド博士に図鑑の調子を見せてほしいと頼まれ、オレたち図鑑所有者13人は博士の研究所に集まることになった。
空を飛べないシンオウ組のために、オレはシンオウ地方まで迎えに行かされた。
「…ったく。ブルーは人使いが荒いよな」
プテで空を飛びながら、オレはピカに愚痴をこぼす。
ピカは、しょうがないよというような表情を見せる。
もともと、シンオウ組の迎えはブルーが行くはずだったんだけどな…
急に、
「ごめん、レッド!行けなくなったから、代わりにお願い!」
だなんて言って、強制的に行かされた。
まあ、もう慣れたし、別にいいんだが。
そう思いながら飛び続け、シンオウについた。
「…………………あ」
が、ここで肝心なことに気がついた。
「あいつら、どこにいるんだ…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…全く、レッドたち遅いわね……」
「…まあ、いつものことだろう」
一方こちらはマサラタウン、オーキド博士の研究所。
すでにレッドたちを除く9人が集まっていた。
青「いつものことっていうけど…ゴールドより遅いってことはないと思うんだけど」
金「ちょ…なんかひどくないッスかそれ!?」
水「ゴールド、悔しかったら次からは遅刻しないでよね」
金「ああ?別にちょっとぐらい遅刻したっていいだろ?」
水「25分のどこがちょっとなのか教えてくれないかしら?」
金「…(これだから堅物真面目学級委員は嫌なんだ!)」
水「ゴールド、何か言った?」
金「な、何も言ってねーし!(読心術怖ぇ…)」
銀「………………二人とも、黙ろうか」
金「……(こっちのが怖…)」
水「…(ゴールドのせいで怒られちゃったじゃない)」
藍「相変わらず仲いいったいね〜」
紅「誰が?」
藍「ゴールドさんとクリスさんがったい」
翠「(おまえらに言われたくはないだろうな…)」
黄「あ、あの!」
変な空気を遮って、イエローが言った。
黄「ボク、レッドさんたち探してきます!」
緑「…その必要は、ない」
黄「え…」
グリーンが視線だけを研究所の入り口に向けた。
そちらを見ると、レッド、ダイヤ、パール、プラチナが疲れた様子でやってきた。
青「アンタたち遅いわよ!」
赤「誰のせいだよ…」
青「え?」
真「ブルー先輩、迎えに行くっていうことしか言ってなかったじゃないですか」
剛「だからオイラたち皆バラバラになってて、レッドさんがオイラたちを見つけるのに時間がかかったんだよ〜」
嬢「オマケに、私たちがいくら子供とはいえ、プテラ一匹だけじゃ四人は辛かったんです」
赤「だから遅れた」
その場にいた全員の目がブルーに注がれる。
青「オ、オホホ…まあ、よくあることよ、気にしない!」
金「あー!ブルー先輩オレのセリフうばっ「ゴールド、黙って」
クリスの蹴が炸裂。
ゴールドは部屋の隅っこにとんでいった。