囚われの罪人

□最終決戦V-VS三幹部-
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三つに分けられた六つの光。






彼らは、立ちはだかる三つの闇を倒し、再び一つになる事ができるのだろうか。







そして、六つの光を静かに待ち続ける光……いや、闇を救い出せるのだろうか。


















「一体何の目的でここに来た?」



そこにいる、一人の男……キョウが、少年と少女……グリーンとイエローに問い掛ける。


イエローは怯えてしまい、グリーンの影に隠れ、グリーンはそんな少女を背に庇いつつ、キョウに答えた。



「…答える必要はないな」


「クク……相変わらず生意気な小僧だな」


「……俺達がここへ来た目的は……もう知っているのだろう?」


「さてな」


「そんなことより……俺達はさっさとアイツの元へ行かないといけない。だから、さっさとお前を倒し、上の階を目指す!」


「クク……アイツとは、一体誰の事かな?」



グリーンは、そのキョウの愉快そうな言葉に、得体の知れない不安を感じたが、その緑の、深緑の瞳でキョウの顔をしっかり見据えると、こう言った。



「……俺達の、大切な仲間だ」


「お前達を容赦無く傷つける奴でも、仲間と言い切れるのか?」


「………っ、」



鋭い所を突かれた。



グリーンは思わず舌打ちした。


そして、そこに穴が空いてしまうのではないかと思う程にキョウを強烈に睨み付ける。


キョウはそんなグリーンの鋭い視線に動じる事なく、グリーンの影に隠れているイエローに視線を向けた。


視線を向けられたイエローはビクリと肩を跳ね上げ、ますますグリーンの影に隠れた。



「あの時の勢いは何処に行ったのだろうな。………さて、そろそろ始めるとしようじゃないか」


「…何をだ?」


「この状況でする事と言えば、一つしか無いであろう?」



キョウはそう言うと、ボールからゴルバットを出し、黒い霧を吐かせ、そして、



消えた。




キョウがいきなり消えた事に驚くグリーンとイエローに、こちらを試しているかのような声が掛かる。



「クク……まずは、そこにいる部下達を倒すのだな……お楽しみはそれからだ。クク………」



キョウの言葉が黒の霧に溶け込むと同時に、グリーンとイエローを数人のロケット団下っぱが取り囲む。


ざっと見て二十人くらいであろうか。



グリーンはその様子を見て、自身もボールを構え、イエローに戦闘態勢に構えさせた。



繰り出された下っぱ達のポケモンが一斉に襲い掛かる。



…グリーン達は、冷や汗が一筋垂れるのを感じた。












毒の忍者と、育てる者、癒す者の戦いが始まった。
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