◆Ciel's Memory -Rebirth From ZERO-
Ciel 燃えるような赤いボディ、たなびく黄金[オウゴン]の髪。そして、私たちでは歯が立たなかったゴーレムをあっというまに斬り捨てた、光る剣[ケン]。 もうだめだと思っていました。すべてがむだになるかもって。震える毎日でした。 そう、私の目の前に、かれが立つその瞬間までは‥‥!
<シーン2> 100年の眠りから覚めたΖと、シエルが向かい合っている。
シエル 「あなたが、あの伝説のゼロなのね?」
Ζ 「ゼロ。俺の名前か? ‥‥思い出せん。」
苦しげにつぶやくΖ。
シエル 「むりやり起こしてしまって、ごめんなさい。‥‥お願い、あなたの力を借りたいの!」
Ζ 「俺がその『ゼロ』じゃなかったらどうする。」
シエル、不安を吹き消すように明るく笑い、ささやく。
シエル 「‥‥私にとっては、あなたはもう『ゼロ』なのよ。」
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